【報告】外国人材受入オンラインセミナー「道南企業から学ぶ外国人との共生」

2022年11月11日

10月25日(火)、11月7日(月)の2回にわたり、「外国人材受入オンラインセミナー 道南企業から学ぶ外国人との共生」を実施しました。
外国人材の受入をはじめてから年数の浅い事業者や、将来を見据えて今から情報収集したいという方の他、行政関係者や支援団体など多様な方々にご参加いただきました。

道南地域の外国人受入事業者を含む、計4名の講師が登壇

講師:百楽園 水沢様

10月25日、セミナーの第1回は「企業が知っておくべき道南の外国人材受入~現状と課題からより良い人財活用を考える~」というテーマで実施しました。
講師登壇いただいたのは、札幌出入国管理局函館出張所の今野所長、そして社会福祉法人函館厚生院特別養護老人ホーム百楽園の水沢園長のお二方です。外国人材受入について、地域の実情にも触れながら、多岐に渡ってお話しいただきました。
インドネシアより技能実習生を受入れている百楽園の水沢園長からは、様々な取組が語られました。受入前の準備として住環境の整備や、日本人スタッフ向けイスラム教理解講座の開催、そしてコロナ禍で入国が延期となった実習生にメッセージ動画を作成したこと等を通じ、「受入の準備段階から徐々に日本人スタッフが一体となった。」と共有されました。終了後セミナー参加者からは「大いに参考になった。」との感想が寄せられました。

講師:函館日産自動車㈱ 松見様

11月7日の第2回、テーマは「道南最多の在留資格、技能実習におけるポイント~外国人に選ばれる道南となるためには~」として実施しました。ご登壇いただいたのは、外国人技能実習機構札幌事務所の北河所長、ならびに函館日産自動車株式会社 店舗支援本部総務・経理グループの松見部長です。北河様より技能実習制度について詳しく説明いただいたのち、松見様よりベトナムからの技能実習生受入について事例を語っていただきました。
松見様からは日本語学習について「はじめのうちは、なるべく翻訳機に頼らず、食べ物などの身近な話題を取り上げて日本語で会話することを重視した。」との共有がありました。そして「異文化交流により職場の活性化につながった。」ということも語られました。 
また松見様からは「企業だけで受入を進めるには限界があり、支援機関、監理団体、同業他社、地域など様々な連携・協力が必要。」というコメントがあり、講演が締めくくられました。

外国人材受入を通じた海外展開について(JICA民間連携事業の説明)

JICA北海道(札幌)による事業説明

第2回では、JICA北海道(札幌)の民間連携事業担当者より、事業概要の説明がありました。
外国人材技能実習生の帰国後の進路、国内企業の海外展開の双方にプラスとなることから、JICAの民間連携事業を活用することを提案、事業説明を実施しました。

終了後、参加者の皆様よりたくさんの感想を頂戴しました。「とても良い取組事例でした。参考になります。」という事業者の方からのコメントや、「良いモデルが紹介されることで、実習生への受入が改善されていくことを強く願っています。」との想いが寄せられました。

講師の皆様、そしてご参加いただいた皆様、ありがとうございました。