JICA長期研修員が「田んぼアート田植え作業」に参加しました!

2022年6月14日

田植えについての説明を受ける研修員

6月10日、晴れ渡った北海道らしい初夏の中、アジアやアフリカから来日したJICA長期研修員が「田んぼアート田植え作業」に参加しました。

JICA研修員について

マリヤムさん(ナイジェリア・写真中央)、サリさん(インドネシア・写真向かって右)

左からカウンさん(ミャンマー)、ジムンヤさん(ジンバブエ)

JICAの研修には世界各国から年間約1万人が参加していますが、このうち「長期研修員」は全国各地の大学院で学位取得を目指して勉学に励んでいます。

2022年6月10日、北海道旭川市で毎年行われている「田んぼアート」の田植え作業に、北海道大学で学ぶ9名の長期研修員が参加しました。日々の研究から一時離れ、北海道のコメどころ旭川に到着した研修員は皆広々とした青空に感嘆の声を上げ、日本の田んぼを初めて目のあたりにし、これから行う田植え作業に期待の面持ち。

今年で17年目を迎える「田んぼアート」はJAたいせつ田んぼアート実行委員会によって取り組まれてきた活動ですが、海外からの留学生が、日本の伝統文化の根底を成しているともいえる稲作に触れるよい機会として、日頃JICAの研修事業でお世話になっている大雪土地改良区を通じて、今回の参加を受け入れてくださいました。

日頃は大学の工学部や経済学部で研究を行っている研修員は、ミャンマー出身の1名を除き、田植えは初めての体験です。研修員の多くは小樽や函館、登別などの観光地を訪れたことはありましたが、農村地域に足を運ぶのは初めてということで、観光では体験できない日本を知る絶好の機会となりました。

田んぼアートについて

田植え後の集合写真

「田んぼアート」は、研修員の皆さんは初めて耳にしたため、過去のアート作品の写真を目にして、「まるで絵の具で描いたようで、植物だとは思えない」「母国ではいろいろな花を植えて似たようなことはしているが、これが田んぼでできるとは想像できない」など驚きの声が聞かれました。

田んぼのぬかるみに足をとられながらも、苗の植え方、間合いの取り方など、簡単に説明を受けた後、さっそく田植えを始める皆さん。田植え経験者であるミャンマーのカウンさんからコツを教わりつつ、皆さん和気あいあいと苗を植えていきます。思ったよりも皆さん上手で、あっという間に担当の田植えエリアを完成させました。

その後皆で併設されている展望台に上り、自分たちで植えた田んぼを見つつ、生育後のアートの姿を想像していました。次回来た時には見事なアート作品が仕上がっており、皆さん、さぞ感動することと思います。