オオカミ型LED野生動物撃退装置「モンスターウルフ」実演を実施しました!

2022年8月22日

日本における野生動物による農作物被害額は161億円(令和2年度)に上ると言われています(農林水産省報告:令和4年6月)が、野生動物による農業被害は、日本のみならず、開発途上国でも課題となっています。しかし、知識や技術、資金の不足から、十分な対策が取られていない状況のため、来日中の研修員(普及員、行政官など)に野生動物の被害(獣害)対策を紹介することを目的に、2022年8月15日、翔プランニング株式会社(茨城県牛久市)のご協力の下、オオカミ型LED野生動物撃退装置「モンスターウルフ」の実演を開催しました。

実演会では、まず初めに、翔プランニング株式会社より、「モンスターウルフ」の機能やその効果などについて説明を受けました。野生動物の天敵であるオオカミに模し、LEDの光と約90dBの大音量、また50種類以上の多数の威嚇音で威嚇する「モンスターウルフ」に、研修員の皆さんも興味津々。
当日は、アフリカ地域を中心に、30名ほどの研修員が参加しましたが、意見交換では、「ものすごいインパクトがある」、「頭だけではなく、足や体も動くと、更に効果が上がると考える」、「開発途上国では、盗難被害があり得るため、盗難しようとした際、アラームが鳴るなどの対策があると良い」といった感想や、「忌避効果の範囲は?」、「1体の価格は?」、「畑だけではなく、水田でも使用できるか?」、「(自国では、猿や鳥による被害が大きいが、)猿や鳥にも効果があるか?」、「近隣住民から騒音の苦情が来ないか?」といった質問が寄せられました。

JICA筑波では今後も、開発途上国の課題解決に繋がる日本の技術を紹介する研修を実施していきます。製品・技術の紹介にご関心をお持ちの方はぜひご連絡ください。

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まずは「モンスターウルフ」の機能や効果について説明を受けました。

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研修員の皆さんも興味津々の様子。多くの感想・質問が上がりました。

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記念撮影(注)撮影時のみ、マスクを外しています。

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目も赤く点滅し、威嚇します。

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