【報告】SDGsをキーワードにオンラインで学ぶ!国際理解教育実践セミナー開催!(10月18日)

2020年11月4日

JICA筑波は、国際理解教育/開発教育の実践に関心のある方々を対象に国際理解教育実践セミナーを開催。国際理解教育/開発教育の基本や考え方を知り、授業の実践方法を学ぶセミナーです。今年度セミナーの全体テーマは「SDGs(国連持続可能な開発目標)」。NIED・国際理解教育センター代表の伊沢令子さんをファシリテーターに迎え、SDGsを国際理解教育の各テーマと関連付けながら、計3回のセミナーをオンラインで開催中。10月18日に開催した第1回セミナーの様子をご紹介します。

第1回セミナー「SDGsと国際理解教育アクティブ・ラーニング」概要

オンライン講義の様子

オンラインセミナーの様子

第1回テーマは「SDGsと国際理解教育とアクティブ・ラーニング」。学校関係者のほか、海外協力隊経験者、国際理解教育に関心のある学生の方など、26名が参加しました。
オンラインでもできる、次のようなアクティビティやツールを使い、体験しながらテーマについての理解を深めました。

● アイスブレーキング:「落ちた・落ちたゲーム」という、上から何かが落ちてきたときの動作を、リズムに合わせて行うゲームです。このゲームの後に、グループに分かれ、自己紹介。

● 「今週お世話になったもの」分析:もの、人などで「今週お世話になったもの」を各自が挙げ、それらを分類し、順位付け。アクティビティで分かったこと、気が付いたことを共有しました。

● 「どうなってる?世界と日本」<JICAウェブサイト>を使ったクイズ:JICAのウェブサイト「どうなってるの?世界と日本」ページを紹介。ページにある途上国の課題に関するクイズ(1日約2ドル以下で生活する人の数は?など)に挑戦し、さまざまな課題を数値で「見える化」し理解する練習をしました。

● もしも世界とのつながりがなかったら?:世界とのつながりがなくなった場合を想像し、私たちの生活にどのような影響が出るかを一人一人が考えました。その後、オンライン用のフォーマットを使い、グループで派生図を作成しました。

● グローバルイシューとSDGs:SDGsの17ゴールに関する様々な統計・情報から、各目標の現状について学びました。

● あなたが変えたいことは何ですか?:①「自分」「日本」「世界」それぞれについて「変えたい・変わるといい」と思うこと、②なぜ変えたいのか?③どのような変化を望むのか? について考え、グループ内で共有しました。

● (まとめ)課題を解決し、より良い未来を実現するために役立つこと・必要なもの:より良い未来を実現するために役立つこと・必要なものについて個人でアイデアを出したあと、グループでそれぞれのアイデアをカテゴリー分けし、まとめていきました。

参加者の感想

「国際理解教育やSDGsに関する参加型学習の在り方について,手法も含め,改めて学ぶことができました。オンラインでも(オンラインだからこその)参加型の手法を体験でき,思った以上に他の方々とも意見交換することができたのもよかったです。」

「オンラインでの参加型手法を学びたかったので、様々な方法でアクティブ・ラーニングができるんだととても勉強になりました。」

「オンラインでこれほど充実したワークショップができるのかと感動した。同時に事前の作り込みの大変さ、ファシリテーターの経験、能力が必要なんだと痛感。」

「学生でありながら教員の皆さんと一緒に同じ立場で考えることができてよかったです。参加型であるため立場関係なく話し合いに参加することができてよかったです。」

「他の参加者とのグループワークを通して,SDGsへの理解がさらに深まり,今後授業にも取り入れていきたいと思いました。」

次回セミナーは11月23日(祝・月)開催!

第2回国際理解教育実践セミナーは、2020年11月23日(祝・月)13:00-17:00にオンラインで開催予定、テーマは「SDGsと地域の多文化共生と人権のための教育」です。参加ご希望の方は、以下サイトからお申込みを!