【参加者募集】横浜国立大学×JICA連携事業「『真』の豊かさとは何か?」

2021年10月7日

JICA横浜では、横浜国立大学の藤掛洋子研究室と連携し、
1.オンライン講座
2.JICA横浜での企画展示:パラグアイ農村女性生活改善プロジェクトXフェアトレードタウンXSMICSフェアトレード実践
を実施します。是非ご参加ください!

1.オンライン講演会

講師 藤掛 洋子教授

「パラグアイ農村女性生活改善プロジェクト~リアルとバーチャルを往還し起業する女性たち~」

日時:2021年11月7日(日曜日)13時~14時30分

会場:オンラインアプリZoomを使用

講師:藤掛洋子横浜国立大学都市科学部長・都市イノベーション研究院教授(博士、専門:文化人類学、開発人類学、ジェンダーと開発)

<お申込み>
以下のリンク先申込みフォームからお申し込みください(GoogleForm)。

講演内容:1990年代頃、パラグアイの農村で生きる女性たちは、経済的・文化的・社会的な面から、村から町に出ることは容易ではなく、ましてや都市に出ることは困難な状況にありました。しかし、生活改善プロジェクトに参画することを通し、活動空間が拡大し、町の市場で自分たちの野菜や加工食品を販売できるようになっていきました。それでも、マーケティングやブランディング、コスト計算の習得は容易ではなく、2016年9月、パラグアイ農村女性生活改善プロジェクトを開始しました。
本講演では、新型コロナウイルス感染症の拡大以降、オンラインツールを少しずつ使いこなし、起業をしはじめた女性たちの事例を紹介します。また、本プロジェクトのカウンターパートたちの意識の変化などについても紹介していきます。
この講座を通し、農村女性たちが考える「真」の豊かさについて一緒に考えていきましょう。

2.企画展示

・横浜国立大学XJICA草の根技術協力事業 ~「パラグアイ農村女性生活改善プロジェクト」パネル展示~
・フェアトレードタウン ~世界の問題に目を向けたまちづくり~

日時:2021年10月1日(金曜日)~2021年11月29日(月曜日)
   10時~18時(最終入館17時30分)

会場:JICA横浜 2階回廊ギャラリー

主催:
横浜国立大学XJICA草の根技術協力事業:『パラグアイ農村女性生活改善プロジェクト』
横浜国立大学都市科学部藤掛洋子ゼミナール2年:大島奈夕・鈴木彩音・堀彩花・間宮結夢・宮内爽太・村瀬悠
認定・特定非営利活動法人ミタイ・ミタクニャイ子ども基金

入館料:無料

豊かさとは何でしょうか?
広辞苑で「豊か」という言葉を調べると、①物が豊富で心の満ち足りている様、②財産がたくさんある様、③物が内部に充ち、ふくらみの出ている様、という説明文が出てきます。当然「豊かさ」を語るうえで物質的な側面は欠かせません。しかしながら、途上国や新興国に渡航し、フィールドワークを行うと、持っている財産などは私たちより少なくみえても、幸せそうにいきいきと生活を送っている現地の方々の姿を多く目にします。また、彼ら・彼女らから私たちは多くのことを教えられ、そこに「真」の豊かさがあるように思えます。本当の意味での豊かさとは、物質的な側面のみでは切り取れない何かがあるのだということを考えさせられます。
物質的な豊かさのみではなく、その向こうにある「真」の豊かさを求めて、私たちはさまざまな活動を行っています。是非とも私たちが準備したパネル展示を通して、一度立ち止まってかんがえてみませんか?

<パネル展示>
■横浜国立大学XJICA草の根技術協力事業 :「パラグアイ農村女性生活改善プロジェクト」
本プロジェクトは、パラグアイ農村女性たちに対し、農作物加工の知識やマーケティング等の研修を行い、所得創出や生活の質の向上に向けた活動を行っています。農村女性たちが継続的に加工品を製造・販売することを通し、所得の創出のみならず、あらゆるスキルを獲得し、自信や自己肯定感、成功体験を積み上げてきました。女性たちが主体的に行動し、あらゆる課題に前向きに挑戦できるようなエンパワーメントも達成してきました。農村女性たちのエンパワーメントのプロセスを是非ともパネルを通してご覧ください。

【画像】展示の様子(パラグアイの女性たちの生き生きとした姿を是非ご覧ください)

パネル作成の準備をする学生

■フェアトレードタウン ~世界の問題に目を向けたまちづくり~
横浜国立大学都市科学部2年藤掛洋子ゼミナールの学生たちが、フェアトレードタウンの紹介パネルを作成しました。フェアトレードタウン運動とは、行政、企業、市民団体などが協力してまちぐるみでフェアトレードに取り組み、弱い立場におかれた途上国の生産者の自立や環境保護・保全に貢献しようとする運動です。本展示では、熊本市、浜松市、逗子市の3都市を対象とし、フェアトレードタウンを紹介しています。フェアトレードを日常に取り入れている実践事例を是非ともご覧下さい。

<研究室活動紹介+社会貢献活動>
■横浜国立大学パラグアイ渡航
藤掛洋子教授のゼミナールでは、大学の教室での学びをローカル、そしてグローバルな実践に結び付けることを目指し、2013年からグローバル・スタディーズ・ツアー・パラグアイ渡航を実施しています。現地における国際協力の実践や農村やスラムにおけるフィールドワークを通し、学生たちが主体的に国際協力の実践に関わっています。パラグアイの首都から30キロほど離れたイタグアという町では、パラグアイの伝統工芸品であるニャンドゥティ(蜘蛛の糸といわれる)の生産地があります。ここで、学生たちは住み込みの調査なども経験してきました。認定NPO法人ミタイ・ミタクニャイ基金(*)と連携し、フェアトレードにも取り組んでいます。それ以外にもスラムでの生活改善プロジェクトの実施など、さまざまな研究実践活動を続けてきております。
2020年度は、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大により現地渡航は中止となりましたが、NPO法人学生部と連携し、「国際協力バーチャルスタディーツアー inパラグアイ」を開催しました。日本に居ながらもパラグアイとのつながりを身近に感じられる活動にも挑戦してきました。

*認定NPO法人ミタイ・ミタクニャイ基金は、横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院と交流協定を締結しています。

■SMICSプロジェクト
SMICSプロジェクトとは、認定NPO法人ミタイ・ミタクニャイ基金学生部メンバーが主体となり、パラグアイの伝統工芸品・ニャンドゥティのオンライン・フェアトレードに取り組んでいるものです。ニャンドゥティとは何か、学生たちがどのような思いで村の作り手の女性たちとつながり、フェアトレード活動を実践しているのか、そしてどのような商品を生み出し、多くの人々の届けようとしているのかミニパネルにてご紹介します。

お問い合わせ:
JICAプラザよこはま 担当 山本
電話番号:045-222-7161
メール:jicayic-plaza1@jica.go.jp