【インターンが伝える研修】長期研修、3年ぶりの修了式!研究発表会x修了書授与式(Research Presentation Ceremony 2022)

2022年10月12日

集合写真(オンライン参加者も一緒に写真に収まりました)

長期研修員が、留学中に取り組んだ研究内容について発表しました

中根所長から修了書を受け取る長期研修員

対面で参加した研修員。これからの活躍に期待が寄せられます

修了式閉会後、ポートテラスカフェにてランチ交流会が行われました

「卒業」と聞くと春を思い浮かべますが、長期研修員の日本での大学院生活は、この夏に幕を閉じました。

9月13日(火)にJICA横浜センターで、パンデミック後初の長期研修修了式(Research Presentation Ceremony (RPC) 2022)が行われました。修了式参加者6名のうち、5名は対面参加、1名はオンライン参加のハイブリッド形式での開催となりました。インド、ウズベキスタン、カンボジア、ベトナム、ミャンマー等、様々な国から日本を訪れた研修員達は、2〜3年の修士・博士課程を修了し、母国へと帰国します。

修了式・第一部の「研究発表会」では、研修員が日本滞在中に取り組んだ研究についての発表を行いました。

研究内容は「生物付着防止材料」「損傷劣化解析」「論理プログラミング」「大気毒性解析」「人口衛生森林調査」「都市ウォーカビリティ」など多岐に渡り、発表後は異分野の研究者同士の活発な意見交換が行われました。

JICAは長期研修員受入事業として、研修員の母国の開発に貢献する高度な技術や知識の習得を目指し、国内の大学と連携して多くの学びの機会を提供しています。今回の修了者は、慶應義塾大学(ウズベキスタン・日本青年技術革新センター研究能力強化プロジェクト)、総合研究大学院大学(Innovative Asia 2019)、東京工業大学(インド工科大学ハイデラバード校日印産学研究ネットワーク構築支援プロジェクト2019)、東京大学(インド工科大学ハイデラバード校日印産学研究ネットワーク構築支援プロジェクト2018)、東京都市大学(SDGsグローバルリーダーコース2020)、横浜国立大学(持続可能な都市開発2020)にて、研究活動に勤しみました。

研修員は帰国後、自国の所属省庁や研究機関で、日本での留学で身につけた知識を役立て、将来国の中枢を担う人材として活躍することが期待されています。

第二部では、修了書授与式が行われました。日本での長い研修生活を終えた研修員達は、皆満面の笑みで中根所長から修了書を受け取りました。

所長からは、学位取得が長期研修の最終目的地ではなく、より遠くに視線を向け、研修員が日本での経験を生かして、母国の発展に結びつける意識を持つことが大切だ、という激励の言葉が贈られました。

研修員からは、パンデミック下でのJICA職員からの健康に関する気遣いや、学位取得への臨機応変な対応に、感謝の言葉が多く聞かれました。

インターンとして今回の修了式に参加させていただき、JICAの長期研修が人のつながりを大切にした、研修員に寄り添ったプログラムであることを実感しました。

これからもJICAの長期研修員受入事業を通して、母国の開発を担う人材が育成され、未来への架け橋として活躍することを願っています!

研修業務課インターン 磯野珠緒