【実施報告】2022年度 教師国内研修 第6回研修

2022年12月6日

今年度JICA横浜では、国内にて全7回の研修とフィールドワークを行う教師国内研修を実施しています。本研修では「SDGs誰一人取り残さない 多文化共生~日本人移民・日系人をテーマに~」として、教室での多文化共生について考え、学校、社会、そして世界の多文化共生への理解を深め、研修での経験をいかした探求学習の活動案の作成を目指しています。10月22日(土)にJICA横浜にて第6回目研修を行いました。

【研修の始まり「チェックイン」】

研修の冒頭ではチェックインアクティビティとして「最近の様子」を発表しました。前回の研修から1ヵ月の中での様子を多くのエピソードを交えながら共有し合い、お互いの理解を深めた様子が見られました。

【探究活動案の作成】

ワークショップ案を検討する様子

その場でワークショップを試作

その後、多くの時間を使い、これまでの研修の学びを活かしながら、ワークショップ(案)の作成を行いました。
はじめに、前回の研修から宿題としていた授業で実施するワーク(案)の共有を行いました。一人ひとりがこの1ヵ月に考えてきたものを共有し、その中で実際に授業で扱えそうなワークについて話し合いました。

後半の時間では、ワークの試作品を作成し、実際に参加者同士で授業を試行しました。試行しながら、各場面で子どもたちにどのように問いかけをするか、何に気づかせたいかなどを話し合いました。このように実際に試しながら話し合いをすることで、頭の中だけでは気づくことができない課題を考え、参加者同士で多くの意見を出し合いながらワークを形にしていきました。参加者全員がワークと真剣に向き合いました。

【第6回研修を終えて】

今回の研修後は、各自が所属する学校での共通ワークを活用した授業実践を行います。1月28日の次回研修では、各自の実践授業について情報交換を行い、さらなるワークのブラッシュアップに取り組む予定です。参加者が多文化共生を認識し、頭を悩ませながら試行錯誤を重ねて取り組む姿が印象的でした。

【教師国内研修とは】

教師国内研修は、これまでJICA横浜にて実施していた、教師海外研修の代替研修として2020年度から引き続き実施されることとなった研修です。国際理解教育や開発教育に熱心に取り組んでいる小・中・高の教員のみなさんを対象に、国内での全7回の研修とフィールドワーク等を通して、教室にある多文化共生から世界の多文化共生を考え、これからの多文化共生社会、持続可能な社会の実現を目指し、世界、国内、地域の問題を自分事として捉えて、まずは教室から実践できる次代を担う子どもたちを育成することを目的として実施しています。

教師国内研修の全体スケジュール

【画像】研修スケジュールは右記の通りです。2022年7月~2023年3月の中で、全7回と国内フィールドワークの実施を予定しています。
(注)研修プログラムはあくまでも現段階の予定で、変更する場合があります。
(注)新型コロナウイルスの感染拡大状況等により、オンライン実施になる場合もあります。