【実施報告】2022年度 教師国内研修 報告会

2023年3月29日

今年度、JICA横浜では国内にて、全7回の研修とフィールドワークを行う教師国内研修を実施しました。本研修では「SDGs誰一人取り残さない 多文化共生~日本人移民・日系人をテーマに~」として、教室での多文化共生について考え、学校、社会、そして世界の多文化共生への理解を深め、研修での経験をいかした探求学習の活動案を作成しました。

2023年2月19日(日)、JICA横浜にて「SDGs よこはまCITY」イベント内で最終報告会を実施しました。

報告会

報告会の様子

本研修に参加した6名の自己紹介、アイスブレイクアクティビティの後、研修内容の紹介と研修での学び・気づきの紹介が行われました。

その後、先生たちが作成した「フードバスケット」と題したワークショップを実際に体験する時間が設けられました。「フードバスケット」は「ひとりぼっち」について考えるきっかけとなる教材になっています。

当日参加いただいた皆様と、楽しみながら「ひとりぼっち」をつくらないことを考え、学ぶことができました。最後に、6名の先生方が自分の学校で「フードバスケット」を実施した際の様子について報告しました。小学校から高校まで、進め方や問いかけを工夫することで児童・生徒に多くの気づきを与えることができたようです。
作成した「フードバスケット」や先生方の実践報告は後日JICA横浜のホームページでも公開予定です。

修了式

修了式後の記念撮影

報告会後には、「2022年度JICA横浜 教師国内研修 修了式」が行われました。全7回に及んだ研修修了の証として、JICA横浜 市民参加協力課 中野職員より、先生方一人ひとりに修了証書が手渡されました。先生方からは「学びが多い研修に参加できたこと、仲間と出会えたことに感謝」「ワークショップをみんなで作る過程で、本当にいろいろと学ぶことができた」「これで終わりではなく、ここからがスタートと思っている」など、思い出話や今後に向けた決意が語られました。

教師国内研修とは

教師国内研修は、これまでJICA横浜にて実施していた、教師海外研修の代替研修として2020年度から引き続き実施されることとなった研修です。国際理解教育や開発教育に熱心に取り組んでいる小・中・高の教員のみなさんを対象に、国内での全7回の研修とフィールドワーク等を通して、教室にある多文化共生から世界の多文化共生を考え、これからの多文化共生社会、持続可能な社会の実現を目指し、世界、国内、地域の問題を自分事として捉えて、まずは教室から実践できる次代を担う子どもたちを育成することを目的として実施しています。