【報告】第1回帰国隊員社会還元表彰にて、神奈川県内の協力隊経験者が多文化共生賞を受賞しました!

2023年5月22日

帰国隊員社会還元表彰とは?

牧ちさとさん(右)

2023年5月13日(土)、第1回となる帰国隊員社会還元表彰式が、JICA市ヶ谷ビル国際会議場にて行われました。この表彰は、「ボランティア経験の社会還元」に着目し、帰国後 10 年以内の協力隊経験者で国内外・公私問わず社会課題解決に取り組んでいる事例を収集、幅広く紹介・発信することを目的として本年初めて開催されました。

107 件の応募から8 名が選出され、そのなかで「多文化共生賞」を神奈川県内の協力隊経験者 牧ちさとさんが受賞されました!

牧さんの取組について

自身の取組について発表する牧さん

牧ちさとさんは、2016年度1次隊に現職教員として、障害児・者支援の職種でケニアにて活動されていました。帰国後は神奈川県内の特別支援学校に復職し、海外協力隊経験者や外国につながりのある児童生徒支援に関わる現職・退職教員等の方々と共に「外国につながりのある児童・生徒への支援を考える会」を発足させます。

この会は、JICA横浜と神奈川県教育委員会の間で2021年3月に締結された、外国につながりのある児童・生徒等への指導・支援の充実を図るための連携覚書に位置づけられた活動として、月に1度定例会を開催しています。情報収集、課題整理、学習会の実施、派遣国と現在の職場における気づきの共有等を行い、「外国につながりがあり障害のある子どもたちへの支援」として「事例集」の作成に取り組みました。

「多文化共生賞」授賞理由

「隊員経験を活かし、特別支援学校や特別支援学級における外国に繋がりのある児童・生徒と保護者の支援体制に取り組んでいる。勤務校のみならず、県内在勤の協力隊経験のある教員のネットワーキングや、行政と連携した支援体制の構築など、様々なステークホルダーを結び付ける行動は、多文化共生における後進のモデルになりうると評価した。」との審査員コメントをいただきました。

これから

受賞者集合写真(2段目右から3人目が牧さん)写真提供:クロスロード編集室

牧さんは今後の展望として、作成した事例集の積極的活用、障害のある「外国につながりのある子ども」の教育における支援の取組、神奈川県内での協力隊経験者のネットワークづくり、活用システムを整えていきたいとお話されていました。今後の牧さんのご活躍も大変楽しみです。そして、JICA横浜としても、日本社会で活躍する協力隊経験者と連携し、社会還元活動に一層励んでまいります。