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事業評価外部有識者委員会(2016年2月)の概要

1.日時

2016年2月2日(火)14時00分から16時00分

2.場所

独立行政法人国際協力機構(JICA)本部 会議室

3.出席者

高橋委員長、澤田委員、高梨委員、中田委員、野坂委員、平林委員、本間委員、森田委員、山谷委員およびJICA関係者(伊藤理事、評価部、その他関係部門)

4.議事概要

(1)事後評価レビューについて(行政事業レビューへの対応)

(別添資料について、山谷委員およびJICAからそれぞれ説明の後、意見交換。)

  • JICAの事業評価の評価活動をレビューしたところ、非常に細かく丁寧に行われている。
  • 評価のわかりやすさは重要な課題であり、一般国民にもわかりやすいように工夫する必要がある。
  • 今回、JICAの事業評価は、責任説明の観点から高い評価を得たが、資料にあるとおり、これは外部評価者の努力に負うところが大きいという点はまさに核心。今後も、外部評価者を確保し高い質を維持する必要がある。
  • 事業の改善のためには、評価の評価であるメタ「評価」だけではなく、有識者の知見を活かした特定分野等のthematicなメタ「分析」によって、実務者にも有用な分析を行うべき。

(2)「事業評価年次報告書2015」案について

  • JICAの事業が非常に複雑化・高度化していく中で、評価はどのように対応すべきかという課題が突きつけられている。
  • 説明責任と学習に加えて、戦略的な発信が重要。その際、一般国民向けだけでなく、よりハイレベルで、国際会議等の素材として使える評価情報の蓄積に取り組んで欲しい。
  • 事業評価年次報告書は、説明責任は果たしているが、読み手を惹きつける戦略的な情報発信など、さらなる工夫が必要。
  • 事業評価年次報告書がJICA職員の勉強材料になりつつある印象。職員に対してどう本報告書を活用するかを今後も考えていくべき。

(3)過去の外部評価結果の統計分析について

  • 大変興味深い。ただ、特定の地域における評価結果を他の地域よりも低いものとしている要因とは何か、あるいは住民組織の何が問題なのかなど、現場での知見も踏まえたうえで解釈・理解する必要がある。
  • 現場で直面する課題に取り組む分析であり、歓迎。より実践的な改善案を提案して欲しい。
  • JICAの取組みについて、あらゆるレベルで学術的にも発信を進め、援助効果の議論でもリーダーシップを発揮してほしい。小さい資源を使って高い効果を上げるには、評価が重要な役割を果たす。

以上