[ケニア]新フェーズのキックオフセミナーが開催されました(2024年5月30日)
2025.03.13
2025.03.13
2024年5月30日(木)に農業畜産開発省(以下農業省)でケニアにおけるAFICAT新フェーズのキックオフセミナーが開催されました。セミナーには農業省をはじめとする政府系機関、農業セクターの民間企業の業界団体である農業セクターネットワーク(Agriculture Sector Network:ASNET)、 本邦企業の製品を取扱う現地販売店、大学、金融機関、JICAのコメ技術協力プロジェクトなどが参加しました。
セミナーではまずAFICATの実施主体である「AFICAT委員会」を紹介しました。AFICAT委員会は、官の代表として農業省の機械化局、民の代表としてASNETをメンバーとして新設されました。AFICAT委員会には、ケニアにおける各種AFICAT活動の実施・情報収集や、ケニア関係者からの本邦技術に対する問い合わせ窓口として機能する役割が期待されています。次いで2026年2月まで続く新フェーズにおけるAFICAT委員会の活動計画を発表しました。本邦企業関係者も、各自が取り扱う本邦技術の魅力を他の参加者にアピールしました。
最後に行われた意見交換のセッションでは、AFICAT新フェーズの開始を歓迎するものの、ケニア国内における本邦企業のプレゼンスの低さが課題として指摘されました。欧米やアジアの諸外国の企業と同様に、本邦企業も積極的にマーケティング活動に投資し、自社製品を「目に見える」ようにしなければならない、そのためにケニアに渡航したり、現地展示会に参加したりするべきといった提言がありました。また、スペアパーツの供給を含むアフターセールスサービス体制の構築も急務だという指摘がありました。
こうした指摘はケニア側の本邦技術に対する高い期待、AFICATへの真剣なコミットメントの証でもあります。JICA/AFICAT調査チームとしては、ケニアのAFICAT委員会の各種提言内容をもとに、引き続き本邦企業が参入・活用しやすい体制の構築、機能の拡充に努めてまいります。
AFICATのローカルコンサルタントのタイタス氏がAFICAT委員会の活動計画を説明しました
セミナーの様子
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