教育だより第32号(2021年6月発行)より

日印ネットワークの礎、FRIENDSHIP 同窓会活動ご紹介-インド工科大学ハイデラバード校 日印産学研究ネットワーク構築支援プロジェクト-

FRIENDSHIP同窓会(JICA-FSA)誕生!

2012年に始まった日印産学研究ネットワーク構築支援(FRIENDSHIP)プロジェクトでは、8年間で約130名の長期研修員がインド工科大学ハイデラバード校(IITH)から来日しています。JICA-FSAは2017年に研修員同窓生の1人が発起人となって立ち上がった同窓会で、現在約100名が参加、組織化率7割を超える同窓会に成長しています。マネジメントチーム、メンターチーム、地域別(留学先大学の所在地によって東北、九州など)チームからなる執行部リーダシップのもと、交流イベント、メンター活動、就職支援アドバイス等を行っています。

お役立ち日本情報満載Welcome Booklet

新たにインドから来日する長期研修員に対して、来日後の生活にかかるお役立ち情報や同窓会活動を紹介するためのWelcome Booklet作成も大事な同窓会活動の1つです。先輩研修員の地域別、専攻分野別の分布や進路にかかるデータ、来日にあたって持参すべきもの、研修生活開始後100日間に先輩研修員が感じた戸惑いや送り出す研修員の家族へのメッセージ等、ユーザー目線の情報がまとめられています。

また、時を追って変化する研修員生活上の困難(カルチャーショック、ホームシック、学位取得、就職、仕事上のストレス等)が段階的に示されており、これらに遭遇した際に利用できるメンターが地域別に紹介されている等、至れり尽くせりの支援体制となっています。

コロナ禍を乗り越えて

毎年、全国から現役研修員や同窓生が集う機会となっていた同窓会も、2020年度はオンラインでの開催となりましたが、母校であるIITHや先輩同窓生からの激励メッセージ、アイスブレーク等、オンラインならではの広がりと楽しさも感じられるイベントとなりました。

インドは今、コロナ感染者数の急増を受けて世界各国からの支援を必要とする状況ですが、FRINEDSHIPプロジェクトでは、これまでの協力を通じて構築されてきた日印のネットワークが共にコロナ禍を乗り越えていくための一助ともなるべく、IITHや同窓会とも連携したオンライン就職イベント等、遠隔コミュニケーションがニューノーマルとなった状況も活用しながら、日印ネットワークの更なる深化を図っていきます。

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至れり尽くせりのBookletの扉

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携行すべき食べ物のトップはやっぱりCurry!

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オンライン同窓会「CONNECT-IITH」には学長も参加