教育

教育サミット2016 教育による女子・女性のエンパワーメント

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セミナーの様子

2016年5月17日、上智大学、JICA、GPEは教育による女子・女性のエンパワーメントをテーマとした教育サミットを開催しました。

イベントは、外務省・教育協力NGOネットワーク(JNNE)・UNICEF東京事務所の後援により開催され、国際機関、援助機関、NGO、大学関係者や学生など130名以上が参加して、女子・女性の教育への投資の重要性を議論しました。

女子・女性の教育は他の持続可能な開発目標(SDGs)の達成のために最も重要な役割を担っており、より良い女子・女性の教育が、健康改善、個人の収入向上、貧困からの脱出をもたらすものであることは多くのエビデンスによって示されています。

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小池百合子衆議院議員

基調講演では、「グローバルな教育機会のための資金調達に関する国際委員会」のメンバーを務める小池百合子衆議院議員が登壇され、シリア難民の問題などに関するお話をされました。「紛争国において、女子は男子に比べ小学校に通っていない率が2.5倍高く、その率は中等学校では9倍にもなる。また、教育の機会を失った女子・女性は人身売買、早婚、児童労働の対象になりやすい」と指摘しました。

GPEのアリス・オルブライトCEOは、「私たちが、未だに女子が学校に通えない根深い文化的・社会的要因を取り除くための、困難で忍耐を要する仕事に取り組まなければ、すべての女子に対する教育の提供は達成し得ない」と述べました。また、「発展途上国とそのパートナーは、より多くの子ども、特に女子が教育を受ける機会を保障する教育システムの強化を共に支援していくことができ、その教育は子どもたちや社会の望みであり権利である」と発言しました。

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アリス・オルブライトCEO(GPE)

テクニカルパネルでは、女子教育やジェンダー主流化に取り組んでいる各機関(プラン・ジャパン、GPE、JICA、上智大学)の教育関係者・研究者が、それぞれの戦略策定や案件の実施に関する経験を共有しました。発表後のディスカッションでは、どのようにして教育が女子・女性を生涯に亘ってエンパワーメントすることができるのか、どのように教育が社会や教育システムに変革をもたらすことができるのか、そしてどのような分野横断的な取組・パートナーシップが教育の成果を増幅することができるのか、などについて活発に議論されました。

イベントでは以下の内容を含む共催者ステートメントが発表されました。

  • G7各国を含む世界のリーダーは、女子・女性の教育はすべての持続可能な開発目標(SDGs)の達成のための最も重要な投資の一つであり、社会・経済的発展、社会への平等な参画、人間の安全保障の実現を下支えするものであることを認識してきています。
  • しかし、女子・女性が学校に通い、質の高い教育へアクセスするには未だいくつもの障壁があります(例えば、学校での暴力や社会文化的な差別)。
  • 特に女子は男子よりも紛争や災害などの危機の影響を大きく受けています。イスタンブールで開催される世界人道サミットにおける、緊急下と長引く紛争における教育に関する協議及びEducation Cannot Wait基金に関する協議を歓迎します。
  • 教育セクターの政策・計画に、ジェンダー課題に対応した視点を取り込むことが重要であり、社会におけるあらゆるレベルで女性のリーダーたちをエンパワーし、確保していくことが重要であると認識しています。
  • 既存のリソースをより効果的に活用しつつ、女子・女性の教育への国内資金及び外からの支援を増加する努力、キャパシティビルディング(能力強化)の取り組み、パートナーの協調が重要です。
  • 最後に、本日のイベントの参加者及びG7各国の指導者を含めた全ての関係者が、教育を通じた女子・女性のエンパワーメントのための更なる投資と取り組みを支援し、またその重要性を提言するための行動を歓迎します。

本イベントはG7サミット及び世界人道サミットなど国際的に重要な会議の開催に合わせて行われ、国内における教育コミュニティを含む多くの人々にとって、質の高い教育の提供により女子・女性をエンパワーメントするための様々な知見を持ち寄り、協働していくためのよい機会となりました。