JICAの事例紹介 (2)女性を主な裨益対象とする支援

【技術協力】ナイジェリア・女性の生活向上のための女性センター活性化支援プロジェクト(フェーズ1、フェーズ2)

【写真】【写真】

ナイジェリアでは成人識字率や推定所得、国会議員に占める女性の割合などにおけるジェンダー格差が顕著です。このような状況に対して、ナイジェリア政府は、連邦女性省の設立、国家ジェンダー政策の策定などジェンダー平等推進のための基本的な政策・制度的枠組みを整備してきました。また1980年代後半からは、主に村落部の女性対象の識字・職業訓練の場として、女性開発センター(Women Development Centre: WDC)を全国に700ヵ所以上設置してきました。しかしながら、多くのWDCで十分なサービスを提供できていないことから、JICAは、WDCが貧困層女性の生活向上に貢献する「学びとエンパワーメントの場」として活用されるよう、北部のカノ州で2007年から3年間の協力を実施してきました。

プロジェクトでは、WDCで提供される識字、裁縫、料理、染色、石鹸作りなどのコースの質の向上を目指しました。スキルを身につけた女性は、経済的な利益を得られるようになったほか、行動範囲の拡大により社会性が向上し、女性が自身の発言や決断に自信を持つようになるなどといったエンパワーメントが見られました。また、男性や宗教指導者や村落の長などコミュニティの有力者を含めた様々な関係者へのアプローチを重視した結果、女性がWDCへ通うことへの理解が進み、支援する例も多く見られるようになりました。2011年から開始したフェーズ2では対象地域を拡大し、WDC活性化の成果を全国レベルに広めることを目指しています。