JICAの事例紹介 (2)女性を主な裨益対象とする支援

【技術協力】ニカラグア・青少年とその家族のための市民安全ネットワーク強化プロジェクト、家族とコミュニティのための社会リスク予防・ケア統合行政サービス能力強化プロジェクト

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ニカラグアでは、犯罪件数が増加傾向にあり、治安の悪化が顕著となっています。これら犯罪被害者の12%は未成年者ですが、加害者の6.1%も思春期の青少年であると報告されており、青少年が直面する社会リスクの大きさが深刻な問題となっています。また、家庭内暴力や性的虐待等の告発件数も増加傾向にあり、これら被害者の多くは女性や子供となっています。さらに、子供に関しては出生未登録や未就学の問題が存在していて、6〜14歳の子供のうち8.8%の男子、1.6%の女子が未就学のまま、恒常的な児童労働に従事しているとされています。

このように住民が社会リスクに直面する機会が増える中、先行プロジェクトの「青少年とその家族のための市民安全ネットワーク強化プロジェクト」ではまず、コミュニティにおいて社会リスク(児童虐待、DV、暴力、麻薬、性感染症等)を予防するための、行政・地域・家族の連携による社会リスク予防サービスモデルが構築され、パイロット地域での実証活動を通じて「社会リスク予防サービスガイドライン」が取りまとめられました。

現在実施中の「家族とコミュニティのための社会リスク予防・ケア統合行政サービス能力強化プロジェクト」では、こうした「予防」活動に加え、既に家庭やコミュニティで起きている問題への対応である「ケア」活動も強化すべく、両方の側面を包括的に提供する統合型の行政サービスの確立の支援に向けて、家族省の人材育成や業務改善を行っています。

プロジェクトの活動を行うに際しては、受益者として女性や子供が排除されないよう、女性や子供が直面する社会リスク課題(ニーズ)が適切に取り扱われるよう、ジェンダー主流化を図っています。特に、家族省職員に対するジェンダーの視点に立った研修計画の策定や、コミュニティの社会学的調査におけるジェンダー分析の導入などを通じて、ジェンダーの視点に立った活動を推進していきます。