JICAの事例紹介 (2)女性を主な裨益対象とする支援

【技術協力】ホンジュラス・地方女性の起業家支援プロジェクト

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本プロジェクトは、ホンジュラスの貧困層の中でも特に就業機会に恵まれない地方の貧困女性に焦点を当て、グループの結成・組織化と組織化を促進するプロモーターの研修、企業運営に必要な知識・技能指導を通じた、女性のための小規模起業支援モデル(MeM方式)を確立しました。MeM方式の第一の特徴は、基礎教育も終了していない、村から出たこともないような女性たちの組織化から始める「ゼロから」の取り組みを対象としていることです。既存の組織を発展させるのではなく、これまでグループ活動を未経験の女性たちが、新しいグループの形成から、ルール作り、職種の選択、研修を通じた生産・販売技術の習得、定期的な評価活動までを実践することを可能にしました。第二の特徴は、一連の活動の実践を通し、参加女性のエンパワーメントを目指す点です。本プロジェクトでは、それまで女性という理由で十分な機会を与えられず、自己評価の低かった女性たちに、「参加する」「意思決定する」「行動する」などの12の指標に基づいたエンパワーメント調査を実施したところ、明らかなエンパワーメント効果の発現が認められました。女性たち自身に変化や能力が意識化されただけでなく、女性たちの活躍により、貧困家庭に収入がもたらされるなどの現実の変化を通して、女性の社会参加や能力に関する男性側の認識や行動に正のインパクトをもたらしていることが確認されています。MeM方式実施のガイドラインと共に、組織運営に必要なマニュアルもプロモーターの育成や会計とコスト計算など7つのテーマについて作成され、他地域での普及・実施が期待されています。