JICAの事例紹介 (3)ジェンダー活動を統合した支援

【技術協力】セネガル・安全な水とコミュニティ活動支援計画

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開発途上国の中には、安全な飲み水が得られない地域がいまだ多くあり、国際社会ではその数を2015年までに半分にするように取り組んでいます。

JICAは、セネガルの村落で安全な水が得られるように、20年以上にわたって地方給水の施設の整備を行う一方、コミュニティの人々が施設を自立的・持続的に維持管理するための支援も行ってきました。

プロジェクトでは、特に、給水施設の主たる利用者であり、日常生活の中でより水に直結した労働を担う女性の参加を促進していくことが、施設の運営維持管理の面でプラスの効果が期待されるのではないかと考えました。そのため、プロジェクトを立ち上げていく段階で地域の男女が置かれた状況を確認・分析する一方、実施の段階では女性が果たす役割の重要性を地域の有力者に説明するなど地道な活動を続けました。その結果、施設の維持管理を行う組織への女性の参加が7割を超えるまでになりました。さらに、これまで運営維持管理のための積立金の着服などの問題があった収支状況に透明性が増して健全な運営が行われるようになったり、収支に関する関心・責任が高まり料金徴収も向上したりするなどの成果があがっています。

長い間、セネガルの地方村落の住民男女は、何キロも離れた井戸や川の水に頼らざるを得ない生活を余儀なくされていましたが、これまでの日本の支援を通じて、30万人以上の人たちが安全な水にアクセスできるようになり、また多くの女性や子どもたちがこれまでの水汲み労働から解放されるとともに、村落住民はより衛生的な生活を送ることができるようになっています。