JICAの事例紹介 (3)ジェンダー活動を統合した支援

【技術協力】パキスタン・障害者社会促進プロジェクト

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アジア太平洋地域では、障害のある人々が人口の約10%を占め、その大部分が経済・社会・政治的に排除されています。パキスタンも同様で、障害者支援のための政策・行動計画が策定されました。

その政策・計画の実効性を高めるため、パキスタン政府からの要請に応じて調査団を派遣し、ジェンダー視点に立った様々な調査・分析が行われました。具体的には、調査実施者と調査対象者を男女同数にすることや、インタビュー内容へのジェンダー関連項目の追加、ジェンダー分野の専門家の調査への参加等が行われました。また、モデル地区において、障害のある男女自らが調査者となり、介助者と一緒になって車いすで、コミュニティに暮らす障害のある男女に対する訪問調査を実施しました。

これにより、家の中に隠されていた多くの障害のある女性の実態調査が実現しました。それだけでなく、調査を通して彼女たちと彼女たちの家族が勇気づけられ、そのことが生活に様々な変化をもたらしました。

さらに、プロジェクト運営委員規程に女性枠(50%)を設置する、日本から障害のある女性の専門家を派遣する、手工芸を通じた女性のエンパワーメント活動や女子スポーツ大会を開催するなど、障害のある女性に焦点を当てた取り組みを進めています。この結果、障害のある女性がエンパワーされ、人前に出る勇気がでた、就職できた、結婚した、といった様々な変化が起こっています。