2025年10月27日~28日:「アフリカ・カイゼン年次会合」節目となる10回目の会合開催(南アフリカ共和国)
2025.12.03
会議名:アフリカ・カイゼン年次会合
開催日:2025年10月27日(月)~28日(火)
主催:アフリカ連合開発庁(AUDA-NEPAD)・汎アフリカ生産性協会(PAPA)南アフリカ政府・JICA共催
場所:南アフリカ共和国(ヨハネスブルグ)
会合には、全体で35 か国(内アフリカ28か国)、490名(現地参加30か国、218名)が参加。南アフリカからはメス雇用・労働大臣(両日出席)、ハミルトン貿易産業競争省(dtic)次官他が出席。また、アフリカ各国のカイゼン推進機関、AUDA-NEPAD、PAPA、AUC、アルゼンチン及びコロンビアのカイゼン推進機関、有識者、ILOが参加。JICAからは経済開発部斉藤部長、本間国際協力専門員(AUDA-NEPAD長官シニアアドバイザー)他が参加。オンラインでは、JICAプロジェクト関係者、ドナー、有識者、企業関係者が視聴した。
アフリカ・カイゼン・イニシアティブ(AKI)は、AUDA-NEPADとJICAによる2017年~2027年までの10年間のイニシアティブ。2016年第6回アフリカ開発会議(TICADVI)を契機に、カイゼン・イニシアティブのアフリカ全体への推進表明を目指している。
年次会合は、関係者間の議論やネットワーキングを通じ、カイゼンを実施する政策的な意義、各国での知見・教訓を共有し、カイゼンの理解を深め、今後の活動方針を検討することを目的に、2016年から実施していた知見共有セミナーを2018年から年次会合化して毎年実施しており(2018年南アフリカ共和国、2019年チュニジア、2020年オンライン開催、2021年タンザニア、2022年カメルーン、2023年エチオピア、2024年チュニジア)、今回は2回目の南アフリカ共和国での開催となり、知見共有セミナーも含めると節目となる10回目の会合開催であった。AKIを通じたJICAのアフリカの発展への貢献が参加者に広く認知される機会となった。
「変化する環境下でのカイゼンによるバリューチェーン強化」(登壇者:本間専門員、マヤンバPAPA President、アンディレAIDC CEO、バーン・プレトリア大学教授、シバーニABC南アチーフプロジェクトオフィサー〕及び、「エビデンスに基づく政策決定」(登壇者:マクベdtic局長、アンチャラスNPCC Executive Director、レニー経済財政省人的資本開発部門長(ブルキナファソ)、樋口上智大学准教授、アレクシオILO南アフリカ事務所長)をテーマにパネルディスカッションが行われ、カイゼンが如何にバリューチェーン構築に重要か、生産性向上のためのデータや統計等の客観的なエビデンスに基づく政策策定の重要性に関する議論への事例紹介が行われた。
Productivity SA(南アフリカ)、カイゼン・エクセレンス・センター(KEC、エチオピア)、国家生産性・競争力協議会(NPCC、モーリシャス)及び技術革新・技術開発総局及び産業技術センター(DGIDT-CTI、チュニジア)の四つのカイゼン普及機関がCoE第一バッチ(アフリカ周辺国へのカイゼンア・プローチ普及を実施するカイゼン実施国)として認定された。今後はCoEがアフリカ域内のカイゼン普及の推進を担い、2027年以降はアフリカ側がオーナーシップをもって、その普及を実施していくことが期待される。
プロジェクト関係国を中心に8か国 から28社の応募があり、事前に上位2社×3部門の6社を選定。当日、各2社の中から最優秀賞及び優秀賞の発表が行われた。
| (最優秀賞) | (優秀賞) | 応募国・数 | |
| 大企業部門 | チュニジア SOPAL |
チュニジア LEONI Wiring Systems Tunisia |
6か国から8社 |
| 中企業部門 | エチオピア DAYLIGHT APPLIED TECHNOLOGIES PLC |
モーリシャス Mauritius Prison Service |
7か国から10社 |
| 小企業部門 | モーリシャス CORONARY CARE UNIT, DR A. G. JEETOO HOSPITAL |
モーリシャス SS Business School Ltd |
6か国から10社 |
また、AKAに続いて南アフリカProductivity SAが主催する国内アワード「Productivity Award」の授賞式が行われ、400名以上が参加した。「BUSINESS TURNAROUND AND RECOVERY」、「COMPETITIVENESS IMPROVEMENT SERVICES」、「QUALITY AND PRODUCTIVITY IMPROVEMENT (QPI / KAIZEN)」の3部門で表彰が行われた。
AKACの付帯プログラムとして、マネジメント層と実務者を対象とした能力強化研修プログラムを10月29日(水)~31日(金)に実施し、関係者含め延べ19か国71名が参加した。ヤマハ発動機株式会社、及び株式会社SUBARUから、両社の女性労働者等によるカイゼン/TPMを通じた職場の労働環境改善や女性のエンパワメントに関する取り組みの紹介(オンライン登壇)をいただいた他、CoE認定された南アフリカ、モーリシャスによるデジタルカイゼン等の講義や実習が行われ、アフリカ地域内連携の優良事例となった。
集合写真
Center of Excellence(CoE)認定式
アフリカカイゼンアワード(AKA)授賞式
CoE能力強化プログラム(CEP)で活発な議論を進める様子
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