第2回自動車整備分野における外国人材受入・育成に向けた国内連携勉強会を開催しました(報告)

2023年2月7日

概要

2023年2月7日(火)、第2回公開セミナー「自動車整備分野における外国人材受入・育成に向けた国内連携勉強会」を開催しました。今回は、新明工業株式会社ショールームSowZow(愛知県豊田市)を会場とした対面及びオンライン配信のハイブリッド形式で実施し、豊田市まで足を運んで下さった対面での参加者には新明工業株式会社で活躍する外国人材との座談会やショールーム見学等も取り入れた特別プログラムをご提供させていただきました。

勉強会では自動車整備分野で外国人材の受入・育成に取り組む企業・団体を招き、株式会社チェングロウスから「現場で働く外国人材のモチベーション向上・スキルアップの取組」として外国人材向けの自動車整備士資格取得に向けた教育プログラムの活用状況を、新明工業株式会社から「これまでの受入れから見えてきた外国人材との協働における有効性と課題」として外国人材との協働において必要な仕事の標準化のプロセスは社の利益にも繋がること等について報告を頂きました。また、JICAからは選ばれる日本に向けた取り組み、実施中の自動車整備分野における外国人材活用状況の実態調査の結果について報告を行ったほか、国土交通省自動車局から、外国人材が将来的に母国で活躍する上では欠かせない現地側の環境整備へと繋がる「自動車行政制度の海外展開」についてご発表頂きました。

参加者からは、「外国人材を人手不足補充の手段とする考えはもう古いことを実感した」「日本が就労先・実習先として選ばれなくなる状況にあることに危機感を強くした」「業界内での様々な立場からの取組を広く知ることができ良かった」「特に外国人材の整備士資格取得に向けて励む企業の事例に励ましを受けた」といったコメントが寄せられました。一方で、「JICAで実施している外国人材活用状況に関する調査結果に対しては実態とのギャップを感じる」との意見が上がったほか、「理想的な外国人材の還流サイクルの実現には車検や整備士資格といった制度面のほかにも日本企業の投資環境といった課題もあり一筋縄ではいかない難しい問題である」といったご意見もあり、今後の取組改善への参考となる貴重な意見も頂くことができました。

本セミナーは、外国人材の受入れ・育成に真摯に取り組む企業・団体間の事例・情報共有の場となることを目的とし開催しておりますが、このようなネットワーキング・プラットフォームの必要性については多くの参加者からご賛同を頂き、継続的な開催と今後のJICAへの期待が寄せられました。

なお、本勉強会へは、自動車整備や外国人材の受入に関心をお持ちの企業・団体様から対面・オンラインあわせて約150名のご参加を頂きました。

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JICAの発表

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チェングロウス社ご発表

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新明工業社ご発表

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新明工業で働く外国人材との座談会

参加企業・団体/発表資料

問い合わせ先

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社会基盤部都市・地域開発グループ:imgge@jica.go.jp