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「スピルオーバー効果を活用した都市交通インフラのファイナンス」調査の成果を掲載しました

2021年9月8日

国際協力機構(JICA)では、ADBI(アジア開発銀行研究所)が提唱する都市交通インフラの建設によって生じるスピルオーバー効果(注)をインフラファイナンスに活用することを目標に、過去の交通インフラ事業においてどの程度のスピルオーバー効果が生じたかの検証と、これを通じて都市交通マスタープランの策定時に活用できるスピルオーバー効果の分析と活用に関するTOR案の提案を行いました。
コロンビア・メデジン市では、都市交通インフラの整備による土地価格上昇の分析によりスピルオーバー効果の存在を確認し、これらの活動を経て得られた知見、経験に基づき都市交通マスタープランにおけるスピルオーバー効果の分析方法やその活用方法についてパンフレットにまとめて提言しています。

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スピルオーバー効果をインフラファイナンスとして活用するためには、都市交通マスタープラン段階から十分な議論を行い、相手国政府等の理解醸成が必要と考えています。

今後も、スピルオーバー効果を活用したインフラファイナンスの実現に向け、取り組んでいく所存です。

本調査は、JICAの新事業アイデア公募にて採択され、実施しております。
また、調査の実施にあたっては吉野直行名誉教授(慶應義塾大学、前ADBI所長)、K.E. Seetharam博士(ADBI)、C. Erik Verger准教授(Los Andes大学、コロンビア)の協力を得て実施しています。

(注)本調査で扱うスピルオーバー効果とは、広義には開発利益還元の一種です。鉄道インフラ等の開発によりその周辺の経済活動が活性化されたことによる固定資産税、所得税等の税収の増加分と考えています。

詳しくは資料をご覧ください。