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カンボジア国からの招へい者と神奈川県横浜市・埼玉県川越市を訪問しました(2025年5月)

2025.06.20

「カンボジア国 シェムリアップにおける都市課題解決のためのスマートシティアプローチ実装プロジェクト」のカウンターパート機関であるシェムリアップ州政府から、副知事を含む幹部行政官5名が5月19日から5月22日までの日程で来日しました。

日本滞在中、シェムリアップ州政府関係者は、歴史的な街並みを活かした観光振興・まちづくり等の取り組みを学ぶため、神奈川県横浜市と埼玉県川越市を訪問し、各自治体の取り組みについてご講義頂いた後、市内視察を行いました。

横浜市では、Y-PORTセンターにて、戦後の人口増等に起因する都市課題解決のために取り組んだ6大事業や、民間企業およびJICAと連携した東南アジアでの廃棄物処理改善等についてご説明頂きました。これに対し、シェムリアップ州政府の参加者からは、用地取得における行政の役割についての質問や、シェムリアップでの廃棄物処理改善が喫緊の課題であることが示されました。また、横浜市が運営するYOXO BOXでは、横浜市でのスタートアップ支援の取り組みについてご説明いただき、参加者からは、YOXO BOXに相談に来る起業家への支援をどのような基準で行っているのか、またそのための財源はどのように確保しているのかなどの質問がありました。

講義後の街歩きでは、歴史的建造物である赤レンガ倉庫を商業施設として活用している様子を視察しました。参加者が赤レンガ倉庫の外観や内装について大変興味深く視察している様子が印象的でした。

(赤レンガ倉庫の視察の様子)

川越市では、歴史的街並みの保全やそれを観光資源として活用した取り組みについてご説明頂きました。シェムリアップ州政府の参加者からは、観光客のリピーターを増やす秘訣やオーバーツーリズム対策、民間主導の街並み委員会における行政側の役割などについて質問がありました。

(蔵造りの魅力ある街並みを視察)

講義後の街歩きでは、菓子屋横丁や蔵造りの街並み、川越市文化創造インキュベーション施設(コエトコ)等を視察し、歴史的な街並みを活かした観光振興について体感しました。

シェムリアップ州はアンコールワット遺跡群という世界遺産を有する観光都市であり、州政府はそれら観光資源を最大限活用しつつ、観光客のみならず市民にとって、魅力あるまちづくりを実現すべく日々奮闘しています。今回訪問した横浜市と川越市の事例を参考にJICAは今後もシェムリアップ州政府のまちづくりに協力していきます。

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