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JICAとWater Finance Facilityが包括連携覚書を締結-水分野におけるブレンデッドファイナンスの促進を目指して-

2020年3月23日

国際協力機構(JICA)とWater Finance Facility(WFF)は、3月23日(月)、包括的な連携に関する覚書を締結しました。署名は、JICA地球環境部武藤めぐみ部長とWFFのJean-Pierre Sweerts代表(Managing Director)との間で行われました。

本覚書は、SDGs達成に向けたJICAとWFFの協力における効果、インパクト、効率性、持続性の向上及びパートナーシップの強化に向けた双方の理解を確認することを目的としています。

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署名時の様子

我が国は水・衛生分野でODAによる協力実績額の第1位を10年連続(2007~2017年度)で占めており、JICAはこれまで途上国の上水道に関する施設の整備に加え、法制度や運営管理人材の能力強化などに注力してきました。

今回、連携覚書を締結するWFF(注)は、現地通貨建ての債券発行によって途上国の国内民間投資家から資金を調達し、公的資金もブレンドしながら、水道事業体に対する資金供給を行うことを目的としている団体です。WFFの取り組みは、SDGs達成に向けた資金調達手段として注目を集めているブレンデッドファイナンスの先行事例として多くの示唆を与えるものであり、また水道建設の資金調達を公営企業債の発行を主として行ってきた日本の経験との親和性も高いです。

この度の覚書の締結を受け、JICAとWFFは民間資金及び公的資金の動員を通じた途上国の水・衛生セクターへの資金調達の促進を目的として、戦略的対話、ナレッジの共有、知的共創、オペレーションにおける連携の可能性を追求することとしています。

水分野の主要ドナーの一つであるJICAと、ブレンデッドファイナンスにおける先行プレーヤーであるWFFのノウハウを相互補完しながら、水分野におけるブレンデッドファイナンスへの取り組みを促進し、途上国における事業の開発効果拡大の実現が期待されます。

(注)オランダを拠点とする有限責任会社。オランダの年金基金向け投資サービス会社Cardano Groupである公益法人Cardano Development Foundationの傘下にある。