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幹事会議事概要 平成13年度 第3回

1.日時:

平成14年3月4日(月)14:00〜15:00

2.場所:

国際協力銀行8階多目的会議室AB

3.出席者:

4.議事次第:

5.審議経過:

(1)外務省有償資金協力課長から、各府省出席者の紹介、国際協力銀行総務部長から国際協力銀行出席者の紹介があった後、平成14年度出融資計画および新海外経済協力業務実施方針(案)について国際協力銀行から説明がなされた。

(2)(1)の説明を受け、各府省幹事との間で概要以下の質疑が行われた。

  • 「顔の見える援助」として導入予定の本邦企業活用金利を通じて、品質の良いものを提供できる国内企業を円借款に導入できればと考えており、国内での工事成績等の評価が反映されるような仕組みを円借款に導入したい。
  • 今後も各府省と協議の上、7月1日の施行に向けてプラクティカルな形にしていきたい。
  • 途上国からの農産物等の逆流(ブーメラン効果)に配慮して頂きたい。
  • ブーメラン効果については本行としても十分認識しており、今後の新実施方針案の策定においても配慮したい。
  • 環境への配慮が重要であることは認識しているものの、開発上重要なプロジェクトが進展あるいは成立しないといったことがないよう、環境ガイドライン策定にあたっては配慮して頂きたい。
  • 現在、環境ガイドライン(案)についてパブリックコメントを募集しており、今後ともご意見を反映するよう配慮していきたい。
  • 日本あるいは世界の財政・経済事情が厳しいことを勘案し、経済の側面から納税者たる国民に配慮する必要がある。
  • 比較的経済発展が進んだ国では貧困削減や人材育成等に重点を移すとのことだが、そうした国においても地方の開発は民間資金では引き続き困難である。
  • 地方の開発は、途上国の貧困削減の一環として取り組みたいと考えている。
  • 従来教育分野の援助は円借款ではあまり実施されてこなかったが、今回の新実施方針案でも現行の実施方針と同様重点分野とされており、今後も提案型SAFのスキーム等に国立大学の経験等を反映させたい。
  • 現行の実施方針において教育分野が充分に実施されてこなかったのは、アジア危機に対する措置として経済的な即効性の高いものに重点を置いてきたことによる。今後、アジア危機が一段落する中で取り組みたい。
  • 従来より環境配慮の面では重点を置いてきており、今回の新実施方針案にも重点分野の一つとして入れているが、これまでインフラ・プロジェクトの一環としての環境配慮が中心となってきており、今後は純環境プロジェクトにも重点を置いて頂きたい。

以上