【開催報告】JICA PLACEイベント「JICA海外協力隊員と企業・団体様のオンライン意見交換会」
2025.06.17
2025.06.17
JICA PLACEは、2025年5月29日(木)に「JICA海外協力隊員と企業・団体様のオンライン意見交換会」を開催いたしました。本イベントは、東南アジアで活動する中国地方にゆかりのあるJICA海外協力隊員(以下、隊員)と、東南アジアへの海外展開に関心のある中国地方の企業・団体様との相互理解を深めることを目的として実施しました。
当日は隊員4名、企業7社10名にご参加いただき、隊員からの活動発表や日本人材開発センター(通称:日本センター)事業の概要説明、グループ交流を行いました。
・日時: 2025年5月29日(木)10:30~11:50
・場所: オンライン (Microsoft Teams)
・参加者:
- 中国地方の企業・団体関係者様
- 東南アジア(ベトナム、フィリピン、ラオス)で活動中の隊員
当日のプログラム
当日は以下のプログラムで進行し、活発な情報交換・意見交換が行われました。
1. 開会挨拶・JICA PLACEおよびJICA海外協力隊事業概要説明
JICA PLACEの取り組みやJICA海外協力隊事業について説明があり、本イベントの趣旨が共有されました。
2. 隊員活動報告
東南アジアで活動する2名の隊員より、現地の課題や活動内容、企業との連携の可能性について具体的な報告がありました。
鵜木隊員(ベトナム派遣:コミュニティ開発)
ベトナム北部の少数民族が多く住む地域での観光開発支援について報告。織物や竹細工といった伝統工芸を活かした観光体験化、国立公園でのエコツアー開発、お土産品の品質向上や販路拡大に向けた取り組みを紹介しました。特に、地域資源の魅力発信や、持続可能な観光開発における課題と可能性について共有。
山本隊員(フィリピン派遣:防災・災害対策)
フィリピンでの防災教育マニュアル作成や、現地の特産品であるイチゴ栽培における課題(浸水・渇水、販路拡大等)について報告。「たかがいちご、されどいちご」という視点から、農産物が持つ文化・伝統・観光資源としての多面的な価値と、日本の技術(農地防災、マーケティング、食品加工等)の活用可能性を見出す活動についても報告。
3. 日本センター概要説明
JICA経済開発部より、日本センターの概要や活動内容、日本企業がセンターを活用できる具体的な方法について説明がありました。現地企業とのネットワーク構築支援やビジネス研修など、企業進出の足がかりとなる情報が提供されました。
日本センターの詳細はこちら↓
https://www.jica.go.jp/activities/schemes/tech_pro/japancenter/index.html
4. グループ交流
参加者を2つのグループに分け、意見交換を行いました。
グループ
1
:環境問題が隊員と企業の両者の関心事項として話題にあがり、ベトナムにおける環境問題への認識や環境問題改善のための取り組み状況に関してや、参加企業の環境に関するCSR活動について情報共有しました。他、日本食に関しての現地での受け入れられ方、現地企業と連携する場合の日本センターの活用方法など、話題は多岐にわたりました。
グループ
2
: 農業関連の活動をする隊員からはラオスでの国産品流通の課題、加工技術の問題、現地の人々と協働する上での課題と乗り越え方などを、防災関連の活動をする隊員からは防災・減災・復興に関する現地の事例を紹介いただき、企業側からは進出時の経験の共有や、隊員が問題提起した部分に対するコメントをいただきました。
等のお声を頂きました。
本イベントを通じて、隊員と企業の皆様には立場は違えども中国地方から東南アジアの課題解決に取り組む同志がいるということを知る機会になっていただければ幸いです。
JICA PLACEでは、今後もこのような機会を通じて、JICA海外協力隊員と企業・団体様との繋がりを促進し、双方にとって実りある連携が生まれるよう支援してまいります。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
「JICA PLACE」についてのお問い合わせ
中小企業・SDGsビジネス支援事業窓口:sdg_sme@jica.go.jp
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