【事例紹介】11月5日は津波の日、緊急地震速報の技術がペルーでも活かされようとしています! - レキオスソフト株式会社(沖縄県)
2024.10.31
11月5日は国連総会で定められた津波の日です。日本は津波の被害を多く受けてきた国ですが、同時に津波の発生源となる地震に対する知見や防災技術を持つ国でもあります。
その技術の一つに世界最高水準と言われる緊急地震速報のシステムがあり、気象庁で使用されている「EEW」という震源を検知するシステムや、震度を瞬時に計算して配信するソフトウェア「震前大使」を開発したのは、レキオスソフト株式会社という沖縄の企業です。
現在このシステムが南米ペルーでも活かされようとしています。同社はJICA中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)を活用し同国にて日本式の早期地震検知・伝達システムを用いた防災対策の実証事業を行っています。
きっかけとなったのは世界各地の沖縄ビジネス関係者をつなぐワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・ネットワーク(WUB)の2014年世界大会がペルーで開催されたことでした。同社代表取締役の柴嵜氏がWUBのメンバーとしてこの大会に参加した際、日本と同じく環太平洋造山帯に属し、地震や津波の被害が多いペルーでは、地震予測システムが役に立つ技術であることを現地関係者から聞き、進出を決意しました。
現在のペルーでは、地震が起こると数分から数十分かけて地震解析が行われた後、情報が発表されます。現状のままでは、地震情報が住民に届くのは地震発生後の被害を受けた後になり、津波の情報が間に合わない可能性があります。
日本で多くの命を救い、被害を軽減してきた同社の技術が遠く離れたペルーで導入されることで、今後更に多くの命が救われることが期待されています。
■案件概要はこちら↓
https://www2.jica.go.jp/ja/priv_sme_partner/document/1341/Fc201501_summary.pdf
■システム「震前大使」↓
https://www.lequiossoft.co.jp/product/pre-quake-ambassador/
■WUB(ワブ:世界ウチナーンチュ・ビジネス・ ネットワーク)の詳細はこちら↓
https://isc-okinawa.org/wp-content/themes/setten_wp_theme/img/shuri/2019_WUB_NW_outlines_jp.pdf
※沖縄県は海外移民が多く、世界中で活躍する沖縄にルーツを持つ海外の沖縄県系人を招待して開催されるイベント【世界のウチナーンチュ大会】というものがあります。WUBもこの大会の中で提唱、設立された組織で沖縄出身者の結束の強さが沖縄企業の強みに繋がっています。
■JICA Bizについてはこちら↓
https://www.jica.go.jp/activities/schemes/priv_partner/activities/sme/index.html
日本式早期地震検知・伝達システムのモニター画面
ペルー国環境省地球物理庁(IGP)職員と稼働状況を確認・説明している様子1
IGP職員と稼働状況を確認・説明している様子2
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