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- マラウイ ― 注目分野(保健・衛生分野)
JICAマラウイ事務所は、50年以上にわたる協力の歴史がありますので、これによって築かれたマラウイ政府からの信頼とネットワークが強みであり、ご関心のある企業の皆様のお力になることができると思います。まずはJICAマラウイ事務所またはJICA本部の民間連携事業担当へお気軽にご相談ください。
特に応募を期待する領域
マラウイ政府は、長期国家開発計画(MW2063)における重点分野(Enable)の一つとして「人的資源開発」を掲げており、全国民が質の高い公平、安価なヘルスケアを享受できるUniversal Health Coverage(UHC)の達成を目指しています。UHCの達成に向け、保険財政や患者満足度の改善、コミュニティ参加や地方分権化、官民双方のリソース動員、サービスの効率的な提供のためのデジタル保健システムの構築などに取り組んでいます。
JICAでは、マラウイ国内の病院において保健医療サービスのシステム強化を目指して、5S-KAIZEN-TQM手法の定着に取り組んでいます。また、定期的に発生するコレラなどの水因性感染症への対策を念頭に置いた衛生環境の改善に向けた取り組みを実施しています。新型コロナウイルス感染症流行時は、ワクチン接種に必要な関連機材を整備することで、ワクチンの安全な接種体制を提供しました。
マラウイ国の現状
マラウイの人間開発指数(HDI)は、189か国中169位で、保健指数は改善傾向にありますが、感染症の罹患率は高く、マラリアの罹患件数は219/1,000人であり、外来患者の30%以上を占め、5歳未満児と妊婦の主な死因となっています。HIV/AIDS は 15~49歳人口の8.8%が感染しており、男性(6.4%)に比べ女性(10.8%)が、地方部(7.4%)より都市部(14.6%)の方が有病率は高いと報告されています。妊産婦死亡率は349/10万人、新生児死亡率は19/1,000人、5歳未満児死亡率は42/1,000人、一人当たりの出生率は4.4人です。また、医療従事者数の不足や医療資材の不足も課題となっています。
また、UNICEFによると、人口の26%しか基本的な衛生へのアクセスがなく、人口の6%が野外排泄を行っており、全世帯数の10%しか石鹸を備えた手洗い設備がないとされています。劣悪な衛生環境が原因でコレラが頻繁に流行は、経済活動にも影響を与え、2022年~2023年に発生したコレラのアウトブレイクにより、GDPの1.1%に当たる57百万ドルのコストが生じたと報告されています。
これまでの事業実績
【草の根技術協力を活用してマラウイの栄養改善に貢献】
社会医療法人雪の聖母と特定非営利活動法人ISAPHは、マラウイ国内の慢性的な栄養不足の解決に向けて、ムジンバ県において、母親の妊娠後、子供が2歳になるまでの「最初の1000日」に配慮したコミュニティ栄養改善を目的として、母親と妊産婦、乳幼児が摂取する食の多様性向上を通じた栄養改善支援に取り組んでいます。
マラウイでの活動 - 特定非営利活動法人ISAPH
【草の根技術協力事業にてマラウイの衛生環境に貢献】
特定非営利活動法人ColorbathはJICAと連携して、マラウイの病院における衛生環境改善を目的に、ムジンバ県立病院においてソーラーボイラーの導入、及び職員の衛生環境整備能力の向上支援を行い、また、ムジンバ県内のヘルスセンターにおいて、持続的な衛生環境の向上にかかる技術支援を行いました。
ソーラーボイラープロジェクト | Colorbath(カラーバス)|ひろがれ、セカイ (color-bath.jp)
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