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ウガンダ国

※本頁は民間連携事業にご関心ある企業様向けのページです。

事務所メッセージ

アフリカ随一の豊かな水源と過ごしやすい気候から、ウガンダは「パール・オブ・アフリカ」と称され、その豊かな自然環境で育まれた生態系は世界的にも注目を集めています。そして特筆すべきは人口構成で、39歳以下が全人口の約8割を占め、非常に若く活気溢れる国です。
自然環境に恵まれ、将来の可能性が楽しみなウガンダで、ビジネスを通してウガンダの人々と一緒に未来を創りませんか?ご相談お待ちしております!

ウガンダとは?

ずばり、気候良し!気質良し!若者多し!ただし。。?

ウガンダは、赤道直下に位置しながらも、海抜平均1,200メートルの高地が広がっているため、首都カンパラの年平均気温が21~23度と一年を通し非常に過ごしやすい気候です。(※1)また、ナイル川の源流として有名なアフリカ最大の湖ビクトリア湖に面し、流れ出るナイル川をはじめ多くの湖・河川から豊富な水資源に恵まれ、更に安定した降雨量のおかげで豊かな自然及び生態系が育まれ、「パール・オブ・アフリカ(アフリカの真珠)」と称される程の自然美を纏っています。豊かな自然は世界トップ10の生物多様性を誇り、マーチソン・フォールズ国立公園をはじめ多くの国立公園を有し、国土の約16%が保護地域に指定される等、息をのむほどの美しい緑に満ち溢れた国です。

東部カプチョルワの風景

緑豊かな国ウガンダは、日本の民間企業にとっても魅力的な進出先、提携先になり得る大きな可能性を秘めています。まずは言語について、公用語として英語が使用され、成人識字率が約80%(アフリカ全体平均67.4%、東アフリカ地域平均71.3%)と比較的高い水準にあることから、全国どこでも英語でコミュニケーションできます。また、ウガンダ人の気質は、豊かな自然の恩恵もあってか穏やかな方が多く、どこか日本人と似ている雰囲気を感じるというのは、ウガンダに暮らす日本人の間でもよく話題になる程で、意思疎通が図りやすい印象です。また、ウガンダでは一般的に日本製の中古車・バイクが流通しており、街中で見かける車両の多くはトヨタやホンダといった私たちにとって馴染みあるものとなっています。そのためか、ウガンダ人に日本人であることを話すと、日本は高い技術力を持つ国であるとリスペクトを示していただけることもあります。

ウガンダの大きな特徴として、著しい人口増加が挙げられます。年率約3%で増加しており、特に39歳以下の人口が全体の約83%(2024年時点)を占め(※2)、きれいな「富士山型」の人口ピラミッドを描いています(下図参照)。豊富な労働力も背景に、5~6%の安定した経済成長を実現しています。他方で、GDPの約4分の1、及び労働人口の約7割を一次産業が占める産業構成となっており、二次・三次産業の振興が課題となっています。また、若年層の著しい人口増加の反面で雇用機会が追いつかず、18~30歳の失業率は17%に上り(2021年時点)(※3)、社会問題化する等、雇用機会の創出・増加は喫緊の課題となっています。

総人口に占める各世代の割合(※4)

(※1)外務省:世界の医療事情 ウガンダ
(※2)ウガンダ統計局:国勢・住宅調査2024
(※3)ウガンダ統計局:国民労働力調査2021
(※4)PopulationPyramid.net Uganda 2024
 

ウガンダ産業振興とJICA

ウガンダ政府は2020年6月に第三次国家開発計画(NDP3)を制定し、産業の高付加価値化や雇用創出を政策目標に掲げています。この目標を実現するための具体的戦略として、ICT産業振興、及び各産業におけるデジタル化(DX)、付加価値化が重視されており、JICAはその実現のためICT産業の更なる振興と人材育成、各産業におけるスタートアップ支援等を行っています。

ICT産業振興プロジェクトにてPoC資金を勝ち取った起業家

起業家支援・エコシステムアドバイザープロジェクト開始イベント

また、JICAはウガンダの安定的に成長継続している経済の更なる促進に向け、経済活動の下支えとなるインフラ整備として主要幹線道路や送配電網の建設への協力、またウガンダの主産業の農業分野では長年に渡って米の生産や灌漑整備等の協力を行ってきています。農業に関しては、年間通して安定した気候のため年中お米の播種ができるという、日本では考えづらい夢のような環境が備わっており、米づくりにも最適なウガンダは今後米の一大産地になっていくのではという大きな将来性を感じます。発展を遂げ続けるウガンダから引き続き目が離せません!

カンパラ立体交差

20年以上続く米振興プロジェクトにて、普及員が農家に米の栽培方法などを伝えるムソメサ・フィールド・スクールでの一枚

ウガンダにおける民間連携事業 ~今後の注目分野~

起業家精神、トップ・オブ・ザ・ワールド!?

ウガンダが世界で最も起業家精神に富んだ国であることは、ご存知でしょうか。2017年版The Global Entrepreneurship Monitorによると、ウガンダ国民はインフォーマルセクターを含め若者の5割以上が企業に関与しており、世界で最も起業家精神に富んでいる事実が紹介されています。2021年、JICAはケニアやルワンダ、南アフリカ共和国等アフリカ地域の19か国のスタートアップを対象として、初めてビジネスコンテスト「プロジェクトNINJA」を開催しました。応募総数2,700社以上の競争を勝ち抜き、見事に優勝を飾ったのがウガンダのスタートアップ「M-Scan(Mobile Scan Solutions Uganda Limited)」(※5)でした。ちなみに、本コンテストにはウガンダだけで456のスタートアップが応募しており、実に応募総数の17%はウガンダのスタートアップ、という結果でした!
このように、起業家精神に最も富むウガンダでは、日本ではまだ見聞きしたことがないようなイノベーティブな製品やサービスでもって社会課題解決に貢献しようと日々切磋琢磨しています。他にも、上記の「プロジェクトNINJA」に入賞を果たした「Ecoplastile Ltd」は、プラスチックゴミを建築材に加工する技術・製品を展開しており、ウガンダでは実際にその建築材をもとに家が建てられています!日本国内ではまだ知られていませんが、ウガンダでも先進的、時代を先取りするようなスタートアップがどんどん活躍の場を広げています。JICAでは、その盛り上がりを一時的なムーブメントに終わらせず、持続的に継続していけるよう、スタートアップを取り巻くエコシステムを構築するための協力を行っています。
百聞は一見に如かず、です。ぜひ、ウガンダで活気を帯びたムーブメントを実際にご自身の目で見て、肌で感じてみませんか?(※6)

(※5)妊娠中女性が検査に容易にアクセスできるよう、安価で持ち運び可能なエコー検査器具を開発し、現在ケニアとコンゴ民主共和国でも事業を展開している。
(※6)JICAウガンダ事務所は、2022年より日本企業をウガンダに招き、ウガンダの民間企業及び関連省庁と交流するビジネススタディーツアーを主催しています。(例:ICTビジネススタディツアー
 

ウガンダは次世代のICT立国!?

ICT分野では、その産業の特性からも地場企業と外国企業とのビジネスが図りやすく、例えばICT人材の雇用やアウトソース、オフショア開発等、昨今ではウガンダのICT人材の活躍のも広がっています。日本との時差「-6時間」という「地の利」を活かして、日本での営業終了後に引き継いでウガンダで営業継続する等、オペレーションの時間を拡張して、プロダクト開発をスピーディーに、顧客対応をタイムリーに行う、といったことも可能になってきます。
現時点では、ウガンダのICT産業は製品・サービス輸出総額の3%程しか占めておらず、まさにブルーオーシャンです。しかし!ウガンダ政府は2040年までに40%まで拡大させることを目指しており、インターネット回線の整備や公共サービスのデジタル化等、国としてICTセクターの強化に力を入れています。また、日本ではあまり知られていませんが、ウガンダ人ICTエンジニアが国際的なプログラミングコンテストで優秀な成績を収めるなど、ICTスキルレベルが高い人材も多くいます。国際社会での競争力を高め、且つエンジニア不足に対応する必要がある日本と、若く優秀なエンジニアの雇用創出を目指すウガンダICT業界、この2者のマッチングは双方にとってWIN-WINの関係となるのではないでしょうか!

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