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エルサルバドル ― 注目分野(防災・エネルギー分野)

(最終更新:2026年3月)

防災分野

●エルサルバドル防災分野における日本企業との官民連携の可能性

JICAは、長年にわたり協力を実施してきたエルサルバドルの防災分野において、災害リスク削減、防災体制の強化、人材育成に資する民間技術・サービスの導入を目指しています。。
同国では現在、「事後対応型防災」から「事前防災・予防投資」への転換が重要な政策課題となっており、日本企業が有する技術やノウハウが活用される余地が大きく広がっています。

●なぜエルサルバドルなのか

防災分野のニーズが明確
地震、豪雨、洪水、土砂災害などの自然災害リスクを抱えており、防災対策は国家レベルの優先課題として位置づけられています。

制度・人材基盤が形成段階にある
JICAの協力を通じて、地震・津波観測能力の強化、耐震住宅や耐震補強に関する技術基準の整備、道路災害リスク削減に関する人材育成が進展しています。今後は、これらの成果を基礎として、実装・高度化段階における民間技術の導入が期待されています。

日本の技術・経験への高い信頼
官公庁、大学、技術者の間では、日本の防災技術や制度・運用に対する理解と信頼が定着しており、日本企業との協働に対する期待が高まっています。

中米地域展開の足がかり
エルサルバドルでの取組は、将来的に周辺中米諸国への横展開や第三国協力へと発展する可能性を有しています。

●特に期待する分野

耐震・防災インフラ分野
・建築物、橋梁、道路等の耐震診断および補強技術
・防災に配慮したインフラ設計、長寿命化・維持管理技術
・耐震、免震、制震技術

観測・監視・防災DX分野
・地震、降雨、洪水等に関する観測センサー、モニタリング機器
・データの統合・解析・可視化、意思決定支援システム
・早期警戒や避難判断を支援するICT・デジタル技術

事前防災投資を促進する仕組み
・災害リスク評価手法、投資の優先順位付けツール
・保険やファイナンスと連動した防災ソリューション

エネルギー分野

●エネルギー分野の現状と背景

エルサルバドル国内の発電は、水力・地熱・太陽光を中心とした再生可能エネルギーが高い比率を占めています。特に地熱発電においては、日本企業の設備導入実績や、JICAによる地熱探査法の技術プロジェクトを実施した実績もあり、関係性の高い分野です。また、2025年9月には地熱エネルギー法が承認され、民間企業の参入機会拡大や税制優遇による民間投資の促進が図られています。
送配電においては、エネルギー需要が継続的に増加する中で、効率的かつ安定的な電力供給が求められています。

●特に期待する分野

・再生可能エネルギー分野(地熱発電関連技術、設備等)
・送配電分野(エネルギー効率向上、自然災害対応力強化、デジタル技術を活用した運営効率化・安定化等)