ヘルスケア・社会福祉分野における政策の動向
中期計画「第12次マレーシア計画（2021-2025年）」の目標達成に向け、政策と戦略の見直しを行った2023年の同計画中間レビューにおいて、持続可能性の強化、繫栄した社会の確立、高所得国化を達成するための17の指針の1つに、「医療サービスの強化」が掲げられています。また、同年に出された「新産業マスタープラン2030」では、医療機器産業を重点産業の1つとして位置付けています。
さらに、2023年には保健省が、国家保健医療システムを改善するための方針を示した「マレーシア健康白書」を発表しました。この白書では、マレーシアにおいて、非感染性疾患の拡大（マレーシアの成人の98％が、非感染性疾患の生活習慣に起因するリスク因子を持っているか影響を受けている。また、肥満の有病率は東南アジアで最も高い）、感染症の再燃、高齢化、精神病の増大等の課題が深刻化している旨指摘しています。これらの課題に対応すべく、マレーシアの保健医療システムを以下の観点から改善することを目標として掲げています。
（1）予防医療および健康促進活動を重視
（2）アクセスが容易かつ患者の生計状況を基に設計された、質の高い保健医療サービスを提供
（3）非感染性疾患やパンデミック等の需要予測とその対応が可能
（4）最新技術とイノベーションを活用し、効率的かつ効果的な保健医療サービスを提供
（5）継続的な改善
参考リンク
関連案件等
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