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- パキスタン ― 注目分野(教育分野)
特に応募を期待する領域
・EdTech(教育のICTコンテンツ・ICTによる課題解決)
・複式学級支援
・ノンフォーマル教育
・識字教育
・インクルーシブ教育
応募を期待する背景・パキスタン国の現状
パキスタンは、多くの不就学児童を抱えています。学齢期(5~16歳)の児童・生徒のうち、2016年にその44%が不就学状態でしたが、2021年に39%まで減少しました。他方、人口増加に伴い、不就学児童・生徒の数は、約2200万人(2016年)から2600万人(2021年)に増加しています。2021年の初等教育の総就学率 は68%、前期中等教育の総就学率は51%、後期中等教育の総就学率は32%と低い状況が続いています。特に、女子の就学率の低さが課題となっており、初等教育の総就学率は男子が82%(2021年)であるのに対し、女子は71%(2021年)となっています。
不就学の背景には、教員の不足(複式学級)、学校教育の内容(教育の質)や学校運営上の課題等教育の側の要因とともに、通学可能な範囲内の学校の不在等の地理的要因、生計を支えるための労働、教育に対する価値観等の家庭・文化的要因が複合的に関係しています。
教育機会の欠如は若年層、特に女性の経済・社会活動への参加の大きな阻害要因になっています。パキスタン政府は、国家教育政策枠組(2018年)において「教育のアクセス向上」、「教育の標準化」、「教育の質向上」及び「若年層の技術教育」を政策上の重点分野として位置付けており、不就学児童・生徒を減らし修了率を向上させることが戦略的最優先課題として掲げられています。各州の教育セクター開発計画でも、ノンフォーマル教育の普及と質の改善が重要課題の一つとして位置づけられています。
近年はスタートアップ企業をはじめとする民間企業やNGOが、EdTech・ICTによる教育課題の解決に取り組む事例も多く、日本企業の進出例もあり、広大な国土を持つパキスタンにとって有効な解決手段として、今後の市場拡大が期待されます(以下、参考リンク参照)。
参考リンク
担当者コメント
2億人以上の人口を有するパキスタンでは、公立学校や私立学校に通う子どもだけでなく、2,000万人を超える不就学児童・生徒等、教育段階や所得階層によってもニーズが多様であり、教育分野は未開拓・未発達な非常に大きな市場です。例えば、幼児教育・就学前教育が大きく注目され、幼稚園・保育園の数も増えています。パキスタンの教育分野に対する進出可能性・市場開拓を検討してみませんか?是非ご相談ください。
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