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- スリランカ ― 注目分野(高齢者介護分野)
高齢化とともに増加する高齢者介護ニーズ
スリランカでは、近年高齢化が進んでおり、スリランカ政府によると、2023年のスリランカの高齢者(60歳以上)の人口は370万人で、総人口(約2204万人)の17.2%を占めており、2045年までに21%に増加すると予測されている。これに伴い、高齢者が地域において心身ともに健康的な生活を続けるための医療的ケアや介護の面でのサポートの必要性が急速に高まっている。
スリランカの高齢化対策として、JICAは2022年2月より3年間、技術協力プロジェクト「コミュニティにおける高齢者向けサービス運営能力強化プロジェクト」を実施し、西部州とウバ州のパイロットサイトにおいて、高齢者を対象とするコミュニティでの医療・社会サービス提供モデルの構築に取り組んだ。同プロジェクトでは、保健省、国家高齢者事務局、パイロットサイトの州政府等各関係機関と連携し、高齢者が地域で健康的に過ごすための介護予防や、社会参加するための様々な施策の実施を通じて、効果的な社会サービス提供のために各関係機関の機能強化と連携を促進している。また、高齢者介護分野のJICA海外協力隊の隊員も派遣されている。
しかしながら、今後さらに高齢化が進行する中で、コミュニティにおける互助や公的サービスによるケアには限界があり、また、介護人材も不足している中で、民間サービスの拡充や民間サービスを通じた介護人材の育成も重要な課題となっている。
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