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キルギス日本センターの日本国内建設企業への工学系高度外国人材採用に向けた支援

2023.02.05

1月25日、キルギス日本センター(KRJC)の支援を通じ、現地工学系大学で建築を学んだ2名のキルギス人の若者が、日本の地方の建設企業に高度外国人材として採用され、渡航しました。

二人の名前は、アイザさんとエミルさん。大学での学業の傍ら、企業からの受託を受けたKRJCの1年半の特別日本語コースで学び、アイザさんは日本語能力試験(JLTP)3級、またエミルさんは2級に合格しました。

二人は、訪日に際し、次のように抱負を語っています。
(アイザさん)
「日本の文化、芸術が大好きで、今回日本の会社で働く機会を持て、本当に嬉しく思っています。憧れの日本で働くという夢があったので、日本語を学ぶことは楽しかったです。日本で長い間働き、優れたインテリアデザイナーになり、将来は日本に自分の家を建てたいです。」

(エミルさん)
「日本は住宅建築分野で最も進んだ国の一つであり、自身の技能を高める良い経験になること、また日本での勤務は安定性があることから、日本での仕事を希望しました。日本語で一番難しいのは敬語ですが、理解しようと努力しています。日本では、有名な建築物を見て、また日本各地を自転車で回り、普通の人の暮らしぶりや風景を見てみたいです。将来は、プロの建築家として、大きなプロジェクトに携わりたいと思っています。また、恋人を呼び寄せて一緒に暮らし、できれば妹には日本の大学に行ってほしいです。」

日本全体で、様々な業種で人手不足が課題となっており、特に建設業界では、人手不足感が強い状況にあります。東南アジア諸国からの高度人材も、国際的人材獲得競争の中で段々と難しくなってきており、日本国内では新たな人材フロンティア開拓ニーズの機運が高まっています。そのような中、地方の建設企業から、顔立ちが日本人と大変似ており、勤勉で語学習得能力の高いキルギス人に注目いただき、KRJCにおいて優秀なキルギス人の工学系人材が当該企業で働くための支援を展開しているところです。

今回採用された2名の他にも、キルギス人の学生が、日本の建設企業で働くことを目指し、KRJCの企業委託日本語コースで日本語学習に日々取り組んでいます。アイザさん、エミルさんの日本での活躍と充実した生活を祈念するとともに、新たな高度人材のフロンティアとして、彼らに続き採用される工学系人材の日本語能力の向上に向けて、引き続き取り組みを進めてまいります。

【画像】

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