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キルギス日本センター経営塾第2期参加者と日本企業との間で14件の交流協定締結

2023.03.29

2023年1月~2月に行われた第2回目となるキルギス日本センター(KRJC)経営塾訪日研修を通じて、参加者と日本企業との間で14件の交流協定(MOU)が締結されました。

KRJCの「経営塾」は2021年7月にキルギスの企業のトップマネジメントのみを対象としたビジネスコースとして創設され、これまでに2期が終了し、26社28名の経営者が参加しました。
経営塾では、6か月間にわたって日本人講師による講義を実施した後、参加者全員が日本を訪問し、日本企業とのビジネスリンケージ強化を目的とした日キ2社間の個別商談およびビジネス交流会「キルギスビジネスmini-EXPO」を開催しています。

訪日前には、講義と並行し、KRJCのビジネス交流専門家が参加者との個別コンサルテーションを実施し、参加者との丁寧な対話を通じて当該分野の日本企業が受け入れ可能なビジネス提案を作成。その後、作成したビジネス提案に基づくパートナー日本企業候補の発掘、オンラインでの双方との協力内容に係る事前調整、MOU案の作成等、きめ細やかなサポートと準備を行っています。

昨年7月に実施された経営塾第1期の訪日研修においても、同様の取り組みを実施しました。これら2回の訪日研修を通じて、日本・キルギス企業の個別商談28回、キルギスビジネスmini-EXPO計2回(日本企業関係者累計58名ご来場)を開催。その結果、第1期でも14件、今回の第2期との合計で28件のMOUが締結されました。また、帰国後もフォローアップを継続中しており、現時点で7件の売買契約等が成約するなど、実際のビジネスにつながる活動の成果が出始めています。

一般に日本からの関心の低いキルギスにおいて、これまで日本企業とのマッチングの成果を生み出すことは極めて困難でした。しかし、2021年に開設した経営塾を通じた上述の取り組みを通じて、キルギスの経営者と日本企業との具体的な交流を推進する枠組みを創出しつつあります。KRJCの組織目標は、日本とキルギスの様々な組織・人々を繋ぐKRJCのプラットフォーム機能の強化ですが、それがビジネス面においても着実に育ってきています。

2023年3月14日の経営塾第2期卒業セレモニーの際には、第1期生より、卒業生間および日本との間のビジネスクラスターの形成を活動の中心に置いた同窓会組織のコンセプトが説明されました。今後、同窓会組織の活動を通じて日本とキルギスのビジネス交流の輪が自律的に広がることが期待されます。

2023年7月には経営塾第3期が開講します。現在、KRJCでは過去2回の実施結果をもとに、日本とキルギスのビジネスリンケージをより加速させていくための改善点について検討を行っているところです。

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