ラオス日本センター:今期プロジェクト第1回合同調整委員会開催

2023.08.15

ラオス日本センター(LJI)の今期JICAプロジェクトの第1回合同調整員委員会(JCC)が、関係者出席の下、2023年7月21日に開催され、プロジェクトの着実な成果が報告されました。

今期プロジェクトの名称は「ビジネス人材・ネットワーキング強化プロジェクト・フェーズ2」、実施期間は2022年9月1日から4年間です。ビジネス人材育成、日本・近隣諸国とのネットワーキング、組織運営の三つの観点からLJIの機能強化を目指しています。

まず、JCC議長であるラオス国立大学学長から、LJIが果たしてきたラオス企業育成への貢献などが紹介され、JCCでの活発な議論への期待が述べられました。

次に、LJIのポンケオ所長からLJIの業務概要、財務状況が説明されました。特に後者については「新型コロナウイルスの流行により、財務状況は打撃を受けたが、直近1年間は収支が大幅に改善した。これは、同流行収束による事業の平常化と、新規事業の実施や既存事業の改善・拡大により収入向上を図った成果である」と説明されました。

引き続き、大川専門家(チーフアドバイザー)から、開始1年間のプロジェクトの成果について「順調に活動が進められ、着実に成果が上がっている」と説明があり、以下のとおり特記事項への言及がありました。

・ビジネスコースは、58コースが行われ、1,578名の参加があり、参加者満足度は93.46%と非常に高い結果であった。特に、経営塾は各種改善により、英語力、モチベーション共に高い参加者を確保し、質の高い講義を提供することができ、収入も向上している。また、スケールアップ支援事業(LJI・SUSU)は、支援形態の多様化、サービスの有料化、事業運営におけるLJI職員の役割強化などの改善を加えつつ、今年8月から本格的に実施される。
・日本・近隣諸国との交流は、ビジネス、大学関連ともに順調に発展している。
・今期プロジェクトから新たに開始したラオス人材の日本就職支援では、横浜市、沖縄の民間企業の大卒人材確保を支援するとともに、技能実習候補生向け日本語教育やJICAが制作した日本就職支援関連のビデオのラオス語訳を実施した。
・LJI職員の業務へのモチベーションアップに向けて、職員の業績を待遇に反映させる人事評価制度の導入を進めている。

最後に共同議長であるJICAラオス事務所長から、プロジェクト運営に対するLJI関係者の献身的な努力に対して感謝の意が表されるとともに、ラオス企業育成への更なる貢献、JICAチェア(日本研究講座設立支援事業)への継続的な支援への期待などが述べられました。

今後もLJIとして、収支を更に改善しつつ、設立目的と日本センター2.0構想を念頭に置き、取り組むべき事業に誠意努力を続けて行く所存です。

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