キルギス共和国日本人材開発センター:神戸大学学生のキルギス探求: JICAプロジェクト探訪や現地学生との国際共修
2023.10.02
2023年9月、神戸大学国際人間科学部と、JICAプロジェクトが支援するキルギス日本センター(KRJC)の協働プログラムを通じ、17名の学生がキルギス共和国での12日間の旅を終え、日本に帰国しました。この活動は、同学部のグローバル・スタディーズ・プログラムの一環として行われ、学生たちはキルギスの豊かな歴史・社会・文化に触れる様々な機会を得ました。
学生たちはその間、JICA事務所やそのプロジェクトサイト、ユニセフ、国際NPOへの訪問や、協力隊員との交流等を通じて、国際協力の現場や実態に触れ、多くを学びました。
キルギス人大学生との協働フィールドワーク
プログラムのハイライトは、キルギス人大学生と共に行った社会課題を探るフィールドワークです。学生たちは、環境、国際、教育、文化の4つのテーマに焦点を当てました。日本語と英語を交えながら、ビシュケクの様々な場所で共同調査・活動やインタビューを通じて、双方の学生が新たなインサイトと知識を共有し、相互理解と絆を深めました。
要人との懇談で深まる理解
神戸大学の一行は、JICA田中理事長や在キルギス日本国大使、更には神戸大学出身のキルギス国国会議員等との懇談の機会を得ました。これにより、国際協力や日本とキルギスとの関係について理解が一層深まり、新たな視野を得ることができました。
イシク・クル湖の訪問と地方プログラム
週末、学生たちは中央アジアの真珠と称されるイシク・クル湖を訪れ、その壮大な自然や歴史に触れました。学生たちは、JICAの地域開発プロジェクトの視察や地元学生との交流を通じて、キルギスの多面的な魅力を体感することができました。
参加学生の感想
学生の多くは、未知のキルギス共和国の魅力を直接体験したいという希望から、このプログラムに参加し、終了時のアンケートでは、「キルギス人のホスピタリティ」、「協働フィールドワーク」、そして「国際協力現場への訪問や関係者との交流」が特に高く評価されました。「価値観が揺るがされ、エネルギーをもらえた」、「これまでの人生でトップ3に入る位良い経験ができた」、「帰りたくないと思えるほど幸せで充実したプログラムだった」、「海外に来て心から楽しいと思えたのは初めてだった」等の声が寄せられ、キルギス人学生からも、この貴重な相互交流の経験に、高い満足度が示されました。
神戸大学グローバル・スタディーズ・プログラムコーディネーターであり引率者でもある武田和代助教からは、「短いながらも多面的で充実した、新たな気付きと深い学びの時間であった」との感想が寄せられました。
KRJCは、このプログラムを通じて、自身の存在意義と日本とキルギスを互恵的に繋いでいく可能性を再認識しました。今後は、この経験をもとに、特に大学生間の協働学習の深化と発展に取り組んで行きたく思います。参加者の皆様、そして協力してくださった全ての関係者の方々に心より感謝申し上げます。両国の学生たちが未来において、キルギスと日本の新たなつながりを深める原動力となることを期待しています。
日本の大学関係者で、キルギスへのプログラムに興味がある方は、お気軽に以下にお問い合わせください。
キルギス日本センター
共同所長:岩井淳武(Mr. Iwai Atsumu)
メール:iwai@krjc.kg
相互交流課長:アイヌラ(Ms.Ainura) 対応言語:日本語、英語、ロシア語
メール:a.raiymbekova@krjc.kg
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