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キルギス共和国日本人材開発センター:キルギスと日本、未来を拓く中等教育交流の新たな一歩

2023.10.05

2023年9月22日、キルギスと日本の新たな国際教育交流の歴史が動き出しました。北海道札幌国際情報高等学校(SIT)の志知芳彦校長とキルギス天才日本学校のクルミラ校長が交流協定を締結しました。このオンラインで行われた調印式は、両国の中等教育交流における新たな扉として注目を集めています。

両校の新しい交流は、キルギス日本センター(KRJC)の支援のもと、キルギス天才日本学校の創設者であるジベック氏からSIT・志知校長宛てに、交流希望の手紙が今年春に送られたことが契機となって動き出しました。その後7月には、KRJCの岩井淳武共同所長がSITを訪れ、両校の交流協定に向けて橋渡しを行いました。

キルギス天才日本学校は、キルギスと日本の文化を融合した教育の提供を目的として2018年に設立。卒業生、在学生の多くは、日本への留学を目指しています。また、SITは、グローバルリーダーの育成をミッションとしており、実践的な国際交流を通じて、北海道の国際理解教育を牽引するリーディングスクールです。第2外国語として、ロシア語教育も導入されています。

協定の調印式において、志知校長は「この協定を通じて、両校の生徒の国際人として成長や、ロシア語を学ぶ生徒にも新しい機会がもたらされる」と期待を寄せています。クルミラ校長も「両校の実質的な交流を深めていきたい」と力説しました。

また、来賓のオソエフ在日本キルギス国全権特命大使からは、「近年KRJCの支援により、高等教育分野での両国間の交流が顕著に増えているが、今回の高校レベルでの教育交流は歴史的な出来事であり、学校間の協力が両国の友好関係を一層強固にするものである」と期待が示されました。

調印式に引き続き、お琴の演奏やSITでロシア語を学ぶ生徒と天才学校の生徒との交流会が行われました。そして、今年12月にはSITの依田幸子先生がJICAの教員研修の一環としてキルギス訪問を予定しており、さらなる交流の契機となることを楽しみにしています。

KRJCは、このような価値ある交流の創出支援を通じて、両国間の絆を強化し、未来の両国の架け橋となる若者の成長を支援することを誇りに思っています。今後の両校間の交流や活動に、どうぞご注目ください。

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