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カザフスタン・キルギス・モンゴル 3カ国日本センター:第2回内陸アジア遊牧文化圏日本センター合同事業 「日本での高度人材就職セミナー」を開催しました

2023.12.27

カザフスタン日本センター(KJC)、キルギス日本センター(KRJC)、モンゴル日本センター(MOJC)および国際協力機構(JICA)は、2023年12月15日に「第2回内陸アジア遊牧文化圏日本センター合同事業 日本での高度人材就職セミナー」を開催しました。

日本国内ではまだ十分に注目されていないカザフスタン、キルギス共和国、モンゴルの3カ国は、高度外国人材の新たなフロンティアとしての高い潜在力を秘めています。このセミナーは、日本社会の重要課題の一つである外国人高度人材受入促進を対象とし、特にこれらの国々からの人材の日本国内や日本企業での就職を後押しすることを目指し、2022年度に開始したものです。

第2回セミナーは、日本語・ロシア語同時通訳が提供されるオンライン形式で、キルギス日本センターの岩井淳武共同所長の司会のもと開催されました。まず日本の高度外国人材に関する制度等概要説明を行い、また、当事者の声を届けるために、日本で活躍する3ヶ国高度外国人材からのビデオメッセージを紹介。その後、日本で高度外国人材の受入に取り組む機関として、経済産業省、日本貿易振興機構(ジェトロ)、関西高度外国人材活躍地域コンソーシアム(事務局:関西経済連合会)、横浜市、茨城県から各取組の紹介を行いました。

Q&Aセッションでは、参加者より多くの質問があがり、日本で就労するためのファーストステップとして具体的にどのようにすればよいかといった質問が出るなど、日本での就労に高い関心が示されました。


セミナーの参加者は、合計482名(居住国別内訳:カザフスタン103名、キルギス178名、モンゴル71名、日本104名、ウズベキスタン15名、その他11名)であり、昨年度参加者数(281名)を大幅に上回りました。上記登壇団体の他、登壇した経済産業省、ジェトロに加えて、文部科学省、日本学生支援機構(JASSO)、筑波大学から後援をいただきました。




こうした日本センターと高度外国人材に係る日本の関係機関とのリンケージ強化は、今後同分野で事業を発展させる上でも重要なアセットとなるものです。

昨年度からの更なる改善点として、上記の通り高度外国人材に関わる多様な機関と連携することで、情報提供だけに終わらせず具体的な就労につながる仕掛けを構築しました。具体的には、本セミナーで日本での就労に係る概略を情報提供した上で、後日開催予定のJETROオンラインジョブフェア(実際の就労マッチングの場)につなげるなど、情報提供だけに終わらせず参加者にとって実際の就職促進につながるような取り組みをしました。

東・中央アジアは、日本からの関心や知名度が比較的低い地域です。しかし、面的・規模的広がりを確保しつつ、政府や自治体・関連団体等と共に、国・地方の重要課題の一つである高度外国人材の就労促進に、日本センターの機能を通じてオールジャパン体制で貢献していく、継続的発展が可能な「枠組み」を確立することができました。

その過程で、昨年の参加自治体・機関を含め、多方面から暖かい共感と支援をいただきました。この取組を通じて、日本センターと日本の政府、自治体、ジェトロ、JASSO、経済団体、大学、JICA国内機関等との様々なネットワークが構築され、拡がっています。

2回のセミナー開催を通じて構築した枠組みは、日本と日本センター所在国の様々な組織・人々を結びつけていく日本センターのプラットフォーム機能の、インパクトと新たな可能性を切り拓く重要なアセットです。今後も、このアセットを活かしつつ、日本国内および3ヶ国双方の課題解決促進を支援する取り組みを進めて参ります。

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