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カンボジア日本人材開発センター:関西学院大学インターン生による5か月間のCJCCでの活動レポート

2024.08.16

カンボジア日本人材開発センター(CJCC)は関西学院大学より学生インターンを受け入れています。2024年4月~8月にインターンとして活躍いただいた関西学院大学3年生の岡村帆乃佳さんに5か月間のCJCCでの活動をレポートしていただきました。

【活動レポート:文化・教育の側面から両国の架け橋になるとは】

私はカンボジア人と日本人がどのように協力し、両国の発展につなげることができるのか、人による国際協力の場で実際に働いてみることで、新たな知見を得たいと考えたためCJCCでのインターンを決めました。CJCCでは5か月間、文化教育交流事業のチームに所属し、文化教育交流やその他のイベントの企画・運営、関連文書作成、サポート、日本留学に関する翻訳業務、広報活動を行いました。

初めて担当させていただいた季節の文化イベントでは、子どもの日に地方の小学校を訪問することを提案し、チームとしては初の外部でのイベント開催という新しい試みに挑戦しました。折り紙で兜を作ったり、子供たちが好きな色で、自由に絵を描いたものを鯉のぼりの鱗とし、一つの鯉のぼり作品を作りました。日本の文化を楽しく学び、図画工作を通して表現することの楽しさを体験する機会になったと思います。

7月には「七夕フェスティバル2024」という約10,000人の来場者があった大きな規模のイベントに携わり、主にイベントパートナーとのコラボレーション企画の責任者を務めるとともにつまみ細工ワークショップの企画・運営を行いました。つまみ細工のワークショップでは、カンボジアのソン(Soeung)という伝統的な生地を材料に選び、参加者から「馴染みのある生地から、こんなものが作れるなんて驚いた。友達や家族にも作りたい。」という嬉しい言葉もいただきました。
日本留学に関する業務では、日本の大学や機関と連携した留学フェアの準備過程に携わる中で、日本の海外受入れに関する教育制度を俯瞰してみることができました。カンボジアの人々はどういう点を知りたいのか。大学の授業は留学生の目的あっていたのかという、日本では知りえない側面に視点を向けることにつながりました。
数々の文化教育交流イベントを手掛ける過程で、文化の異なる中でどのように人間関係を構築し、目標に向かって進むのかを学びました。例えば、イベント運営の際に日本では念入りに事前に計画、準備して進める一方で、カンボジアではその場での判断で柔軟に対応を進めていきます。インターン当初は、文化の違いに困惑し、試行錯誤を繰り返すことも度々ありましたが、カンボジアの文化・人を尊重し、お互いが意見をすり合わせ納得できる点を模索しながら活動しました。「カンボジアと日本の架け橋になり、未来につなげる。」役割を担うCJCCでのインターン期間を通じて得た学びやたくさんの人と関わりは、何物にも代えがたい、人生の糧となる経験となりました。

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CJCCはこれからもインターンの受け入れを通し、日本の学生へカンボジアでの国際協力、文化交流の現場での学びを提供するとともに両国の人材交流に貢献していきます。

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