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第3回内陸アジア遊牧文化圏日本センター合同事業 高度人材就職セミナー」が開催されました。 (ウズベキスタン日本センター、カザフスタン日本センター、キルギス日本センター、モンゴル日本センター)

2024.12.25

日本国内ではまだ十分に注目されていないウズベキスタン、キルギス、カザフスタン、モンゴルは、高度外国人材の新たなフロンティアとしての高い潜在力を秘めています。一方、同4か国から日本へ就業を希望している若年層の多くは、日本に対する漠然とした憧れを持っているものの、具体的な地域の就労・生活環境やジョブマッチング、就労手続きについて知る機会が限られています。
このような中、12月6日にウズベキスタン日本センター(UJC)、キルギス日本センター(KRJC)、カザフスタン日本センター(KJC)、モンゴル日本センター(MOJC)およびJICAは、高度人材としての日本就職に関心を持つ4か国出身の高専生・大学生等を対象に日本の高度人材制度概略と自治体の情報発信を目的とした合同オンラインセミナーを開催しました。

当日は4か国から約150名の方々が参加し、日本での就労に関する質問が多く出され関心の高さが伺えました。日本側からは日本センターを代表してMOJCより日本の労働環境における社会保障制度や在留資格等について説明があり、JETROからは高度外国人材活躍推進事業や高度外国人材活用の事例が紹介されました。また、経済産業省からは、日本政府として高度外国人材の活躍に期待している旨のコメントがありました。

MOJ(モンゴル・日本人材開発センター)

経済産業省

JETRO(日本貿易振興機構)

さらに、参加者へ具体的な自治体のイメージを持ってもらうため、新潟県、静岡県、名古屋市より、各県の産業状況および外国人材の就労状況に関する説明がありました。いずれの県でも多くの外国人材が就労しており、県内の産業を支える重要な産業人材となっていること、また、多文化共生を目指し外国人材の生活をサポートするための体制作りが行われている旨の報告がありました。

新潟県

静岡県

名古屋市

そして、実際に日本で就労している先輩の声として、名古屋市在住のメングボエブ・ミルジャロルさんから日本での生活・就職活動の経験について共有がありました。ミルジャロルさんはウズベキスタンの高校を卒業後、2015年に名古屋市内の日本語学校に入学し日本で就職されています。ミルジャロルさんからは、「母国と異なる異文化での生活を通じて、柔軟性や適応力が身につき、日本での経験は個人の成長に繋がります。」というコメントがありました。

KRJC(キルギス共和国日本人材開発センター)

最後に、KRJCより今後のフォローアップとして日本企業の就職フェア等の情報提供があり、日本センターとして継続的なフォローアップを行っていく旨、説明がありました。
今回のセミナーを通し、日本で就職を目指す多くの方々に高度人材制度の概要や事例について知ってもらう機会となりました。

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