自動外貨両替機をアフリカへ

2021年12月17日

【企業情報】
企業名:株式会社アクトプロ
所在地:大阪府大阪市中央区難波2-3-7 南海難波御堂筋ウエスト3F
事業内容:コスト適正化事業、不動産出退店サポート事業、M&Aコンサルタント事業、コールセンター事業、SMART EXCHANGE事業(外貨両替事業)、営業代行事業、労働者派遣事業
インターン受入人数:のべ実績5名
企業ウェブサイトURL:https://actpro.co.jp/

自動外貨両替機の輸出及び運営のコンサルティング業務を行う株式会社アクトプロは、海外の銀行・両替ビジネスを事業とする企業と提携し自動外貨両替機の輸出を目指しています。

アクトプロ社はアフリカへの進出に際して両替機械のITセキュリティに関連する部分で海外の取引先対応をするためABEイニシアティブ研修員のインターンシップを受入れてきました。

タンザニア出身のABE5バッチ生(2018~2021)のPaul Emmanuel Lutonja氏は、神戸情報大学院大学を卒業後、アクトプロ社の修了時インターンシップに参加しました。Paulさんは来日前にはタンザニアのドイツ系銀行に勤務をしており、ITサポートやITセキュリティについての業務経験がありました。これらの知識や経験を活かしてインターンシップ中にはアクトプロ社とタンザニアで通貨機械を取り扱う企業CHECKNOCRATS Limitedとの商談をまとめるなど活躍をしました。

元々、Paulさんがタンザニアで銀行に勤務していた際、CHECKNOCRATS Limitedのサプライヤーと取引経緯があり、アクトプロ社に右企業を紹介しました。Paulさんは2020年3月にインターンシップを終了し、タンザニアに帰国後は、業務委託契約という形で引き続きアクトプロ社と連携しています。現地ではCHECKNOCRATS Limitedへの訪問や、タンザニアにおける外貨両替の実態(両替にかかる時間、両替可能な外貨、表示言語、使いやすさ等)について調べる調査を行いました。

アクトプロ社は、ABEイニシアティブ研修生を受け入れることで、海外の商習慣やビジネスにおける多様な考え方にふれることができると考えています。海外進出を成功させるうえで、現地の人がどのように考え行動するのか理解することが重要です。一方、インターンシップ生も日本人スタッフに囲まれて働くことで異文化に触れる機会になります。日本のビジネスマナーや商習慣について理解できないこともあるようですが、分からないことは質問して、自身の意見も積極的に出していくことが求められます。このように、インターンシップ受入が研修員と社員の両方に良い影響を与えていると言えます。

また、インターンで6か月間一緒に働いたPaulさんが帰国後も業務委託という形で連携し、Paulさんを通して得られる現地の生の情報はアクトプロ社の海外展開に大きく貢献しております。企業が意図することを即時理解して現地の状況と照らし合わせてくれるなど、彼がいることで事業を現地で進めるために役立っていると実感しているそうです。

Paulさんは現在タンザニアの他に、南アフリカやドバイからの案件など、英語でやり取りをする海外案件に積極的に携わっています。Paulさんは今後コロナが収まったら日本に戻り、アクトプロ社の正社員として働く予定です。

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インターンシップ中に業務で使うアプリの使い方を確認するポールさん

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タンザニアの自宅からリモートワークをするポールさん