8/23(水) AFRI-CONVERSE 2023 #03 "アフリカの若者への投資:新世代のリーダーと専門家育成" を開催します

2023.08.09

  • 日時: 2023年8月23日(水曜日)
  • 時間: 16:00~18:00(日本時間)
  • 形式: ハイブリッド開催
       -対面:学校法人コンピュータ総合学園 神戸電子専門学校/神戸情報大学院大学 ソニックホール
       -オンライン:Zoom
  • 参加費: 無料
  • 言語: 日本語(英語・フランス語の同時通訳あり)
  • 共催機関: 独立行政法人国際協力機構(JICA)、神戸情報大学院大学(KIC)、国連開発計画(UNDP)

プログラム(日本時間)

時間 プログラム 登壇者
16:00 - 16:03 オープニング UNDP駐日代表事務所 近藤千華
神戸情報大学院大学副学長 内藤智之(モデレーター)
16:03 - 16:17 基調講演 JICA理事長特別補佐 中村俊之 (オンライン参加)
UNDPアフリカ地域局長 アフナ・エザコンワ
16:17 - 17:17 パネルディスカッション ① UNDPアフリカ局長 アフナ・エザコンワ
② クダクワシェ・チンゴノ UNDP African Young
 WomenLeaders Fellowship Program調整官
 (オンライン参加)
③ デルフィーヌ・ムカヒルワ ABEイニシアチブ
 研修生 神戸情報大学院大学学生
④ 細川ちひろ パソナグループマネージャー、
 淡路ユース・フェデレーション長
17:17 - 17:50 質疑応答
17:50 - 18:00 フォーラムセッション
閉会挨拶
木村 出 JICA関西センター長
18:00 - 19:00 参加者交流セッション JICAによるABEイニシアティブ概要説明等

参加登録

背景

アフリカは豊富な資源や急速な人口増加率を誇り、それにより経済成長への大きな可能性を有しています。しかし、経済を支える主な労働力は農業従事者であり、先述のポテンシャルを活かしきれていないという現状があります。アフリカの経済が農業や鉱業といった、価格変動の激しい第一次産業を主としているという事実は、天候や世界的な経済動向に人々の生活基盤が影響されやすい状況を生んでおり、更に脆弱性を増す要因となっています。アフリカがより強靭で持続的な成長を成し遂げるためには、労働人口と経済そのものの多様化が主要な役割を果たすと言えます。

アフリカは世界で最も若い年代の人口を抱えており、近い将来にその人数は急速に増えていくと予想されています。これは若年人口の厚さが誘発する経済発展の恩恵を受けられる大きな可能性を示していますが、同時に若者たちが生産的な雇用機会を見つけ成長産業において必要なスキルを身につけない限り経済発展の実現が難しいことも示唆しています。若者たちの才能への投資は、グローバル・サウスとアフリカ諸国が各々の発展への主導権を握るのに必要不可欠です。G7の公式声明には、多国間フォーラムにおけるアフリカのリーダーシップを向上させる必要があると明記しており、そのためには大陸の未来への鍵を握る人材、特に若者たちへの投資が必要となってきます。

このような背景を受けて、アフリカ諸国における若年層のハイレベル人材育成を目標に掲げ、JICAとUNDPはそれぞれに「ABEイニシアチブ」と「African Young Women Leaders Fellowship Program」に取り組んでいます。日本政府はアフリカを「日本と共に成長していくパートナー」であるとし、多くのイニシアチブを進めてきました。2022年8月には第8回アフリカ開発会議(TICAD 8)がチュニジアの首都チュニスで開催され、会議に参加した岸田総理が「人的投資」と「質の高い成長」への日本のコミットメントを強調しました。会議を通して、日本政府は官民セクター合わせて30億円の投資を表明しました。 アフリカとのパートナーシップの一環として、日本の二国間開発機関であるJICAは2014年以降、若者の才能への投資基盤となる活動としてアフリカの若者たちが日本で修士号を取得、ひいては日本のビジネスとの繋がりを得られるプログラムであるABE(アフリカビジネス教育)イニシアチブを主導しています。このプログラムの参加者たちは日本での学業やインターンシップを終え故郷に帰国した後、個々の国の経済成長に業界のプロとして貢献するだけでなく、日本・アフリカ間のビジネスの架け橋にもなっています。2023年は、2013年に横浜で開催されたTICAD Vにおいて当時の安倍晋三首相からこのプログラムについて発表されてから10年目の節目の年にあたります。

国連組織の中でも開発分野を主導する機関として、UNDPも若者の才能には多くの投資を行ってきました。近年では、African Young Women Leaders Fellowship Program (AfYWL)を設け、アフリカの女性たちに雇用機会を与え、アフリカ連合の連携を得て国連における職業訓練などを提供してきました。このイニシアチブは2019年に始まり、2022年には5,254名の応募者の中から40名のAfYWL参加者が選ばれました。参加者たちはアフリカ、アジア、ヨーロッパ、そしてアメリカにある27のUNDPのオフィスに派遣され、気候変動、エネルギー、若者や女性に関する課題、経済転換、平和と安全など、様々な領域でのSDGsとアジェンダ2063の実現に向けて活躍してきました。これは、彼女たちが次世代のアフリカの女性として、そして世界のリーダーとして求められる価値のある職業経験を積むための活動です。

本セッションは、若い才能への投資という観点から大陸の将来的な発展への展望について議論します。ハイレベルの登壇者たちが、アフリカの若者たちによるリーダーシップの獲得や彼らへの成長支援に取り組む際の機会、現実との乖離、そして将来的なパートナーシップに関して語り合います。

AFRI CONVERSEとは

JICAとUNDPは、日本政府主催のTICAD(アフリカ開発会議)並びにアフリカ開発をテーマとする対話型のイベント「AFRI CONVERSE(アフリコンバース)」を2020年から共催しています。「AFRI CONVERSE」では過去のTICADで取り上げられた開発課題のフォローアップと、今後のTICAD開催に向けた議論醸成を目的にこれまでに計14回実施し、日本とアフリカからのべ約3,300人が参加しました。過去に取り上げたテーマには「アフリカにおけるイノベーションとスタートアップの展望」や「サヘル地域の平和と安定について」、「アフリカのデジタル促進」などがあります。15回目となる今回は、次回TICAD9の横浜開催を見据え、多くの日本の皆さんにご参加いただくべく、日本語での開催となります。

【本件に係る問い合わせ】

JICAアフリカ部 渡守 麻衣(Tomori.Mai@jica.go.jp)

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