jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

6/30(水) AFRI-CONVERSE 2023 #02 "水資源と気候レジリエンス: アフリカのすべての人に安全な水へのアクセスを" を開催します

2023.06.09

日時:

2023年6月30日(金曜日)

時間:

18:00~19:30(日本時間)

形式:

オンライン開催(Zoom)

参加費:

無料

言語:

日本語(英語・フランス語の同時通訳あり)

共催機関:

独立行政法人国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)

【画像】

プログラム(日本時間)

18:00 – 18:05 セッション開始・導入
18:05 – 18:35 プレゼンテーション
18:35 – 19:25 パネル・ディスカッション
19:25 – 19:30 閉会

登壇者

  • 服部 容子 (Ms)JICA 地球環境部 水資源グループ水資源第二チーム 課長
  • ラヴィ カミラ(Ms)UNDP 水資源パートナーシップスペシャリスト
  • 坪井 彩 (Ms)株式会社SUNDA Technology Global 代表取締役CEO
  • アフアンボエベ セナ ジユレ パスカル(Mr)(ベナン出身、東京都市大学環境学部修士コース在籍。ABEイニシアチブプログラム参加者)

モデレーター

  • 高橋郁 ウォーターエイドジャパン事務局長

参加申し込み

今回はオンライン視聴のみとなります。
以下リンクより、参加申し込みをお願い致します。

背景

地球環境と気候変動は表裏一体であり、気候変動の影響を最も受けるのは、他のどの資源よりも水資源です。現在、アフリカは干ばつ、都市部の水需給の逼迫、深刻な洪水などの課題に直面しており、世界の他の地域よりも厳しい状況にあります。WHO/UNICEFの報告によると、2019年現在、世界で約7億8000万人が安全で安定した水にアクセスできていません。また、国連「世界水開発報告書2019」によると、世界で安全な飲料水にアクセスできない人の半数はアフリカに集中しており、サハラ以南のアフリカでは総人口の24%しか安全な飲料水にアクセスできていません。

水資源の問題は、時間的・空間的な資源の偏在(雨季・乾季、乾燥・半乾燥地域、湿潤地域の存在)、都市や地方部の水インフラのための資金不足、急激な人口増加や生活水準の向上による各地域の水需要の増加、さらに気候変動や地球温暖化の影響により深刻化しています。2022年8月に開催された第8回アフリカ開発会議(TICAD8)では、水資源問題への対応といった適応策を含め、アフリカにおける気候変動対策を推進するための活発な議論が行われました。

こうした水問題の解決に向けた取り組みとして、2015年に採択されたSDGsでは水と衛生に関する項目を定めており、2030年までにすべての人々の水と衛生への利用可能性と持続可能な管理を確保するという目標を設定しています。国連機関や各国の二国間援助機関、NGO等様々な開発パートナーが目標を共有し、水アクセス改善のための様々な取り組みを行っていますが、目標を達成するためには更なるアクションの加速が必要な状況となっています。こうした状況の中パートナーシップの重要性が叫ばれており、2023年3月に発刊された「国連世界水開発報告書2023」でも水のためのパートナーシップと協力がテーマとして取り上げられています。

国際協力機構(JICA)と国連開発計画(UNDP)ではアフリカにおける水へのアクセスを向上させるべく様々な取り組みを行ってきています。

JICAはキャパシティ・ディベロップメントとインフラ整備の双方への協力、長期的な視点を踏まえた協力、及び国内の幅広いネットワークと我が国が培ってきた知見、経験、技術を活用した協力が可能という強みを生かし、水分野において数多くの協力を行っています。都市給水分野では、JICA は安全な飲料水源へのアクセスの拡充のみならず、必要な時に家の近隣で適切な水質の水が手頃な価格で持続的に入手できるよう、サービス水準の向上も目指しています。村落給水分野では、JICA は安全な飲料水源へのアクセスの改善に取り組み、住民による運営・維持管理体制と行政のサポート体制強化への支援、及び保健・教育分野とも協力し衛生意識の啓発支援を組み合わせた衛生改善の取組みを推進しています。

UNDPではアフリカ国境地帯センター(Africa Borderland Center)を通じて、ケニア、エチオピア、ソマリアの国境地帯の特定の場所で、農業牧畜と家庭用として気候変動の影響を受けにくい地下水の利用を進めています。アフリカの角と呼ばれるこの地域は、過去73年間で最も深刻な状況に面しており5年に亘る不順な雨季によって、深刻な干ばつに直面しています。アフリカの角の干ばつによる影響は深刻です。3,600万人以上が影響を受け、2,000万人以上が食糧安全保障上の最も深刻なカテゴリーに属しており、女性と女児が旱魃の直接的・間接的影響を不当に受けています。UNDPは、過去に確認された大規模な地下水の可能性を活用し、これらのコミュニティに水へのアクセスを提供するための活動を行っています。

本セッションでは、気候変動の影響を最も受けると言われるアフリカにおいて、アフリカの水アクセス向上に向けて、持続的な水管理の重要性や様々なステークホルダーによる解決策に触れながら、議論します。

【本件に係る問い合わせ】
JICAアフリカ部 渡守 麻衣(Tomori.Mai@jica.go.jp)

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ