アフリコンバース2024第3回 Open Innovation -総合知が開く若者によるアフリカ工業化の未来
2024.08.01
JICAとUNDPは、2018年6月より、TICAD(アフリカ開発会議)とアフリカ開発をテーマにした対話型イベント「AFRI CONVERSE(アフリコンバース)」を共催してまいりました。通算19回目となる今回は、長岡技術科学大学とともに、アフリカの開発課題について有識者や若者のイノベーターがパネル形式で議論する対話型イベントを開催します。
〈開催概要〉
日時:2024年8月20日18:00-19:30(日本時間)/12:00-13:30(東アフリカ時間)
場所:ミライエ長岡 ミライエステップ(オンライン配信あり)
共催機関
:国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)、長岡技術科学大学(NUT)
開催形式:ハイブリッド開催
・対面開催場所:ミライエ長岡 4F ミライエステップ (新潟県長岡市大手通2丁目3番地10)
・オンライン配信:Zoom
参加費用:無料
言 語:日本語・英語・仏語
参加登録:
対面参加登録リンク <https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScs0WWjcXDIyFcPEF9BTk5asSMQctsofpQMWZO77nilYXrKkw/viewform?usp=sf_link>
オンライン参加登録リンク
<https://undp.zoom.us/webinar/register/WN_Q8vIbPksRwGpxQokeZgLbw>
プログラム:
18:00~18:02 イントロダクション:MC
18:02~18:05 開会
18:05~18:08 祝辞
19:08~19:23 シーン・セッティング
18:23~19:27 パネル・ディスカッション
19:27~19:30 閉会
登壇者(敬称略):
・アフナ・エザコンワ UND総裁補兼アフリカ局長
・中村俊之 JICA理事長特別補佐
・加藤兼司 長岡技術科学大学特任教授・日立製作所グローバル渉外統括本部
・サマンサ・ストデル Thinkroom(南アフリカ)プロジェクトマネージャー
・齋藤祐功 長岡技術科学大学大学院生
・サリー・ムワイ・チャンガヤ医用生体工学 マラウイ・ビジネス・応用科学大学(Malawi University of Business and Applied Sciences)
モデレーター :
・上野修平JICAアフリカ部次長(計画・TICAD推進課担当)
背景
アフリカは豊富な天然資源を有していることがよく指摘されますが、この大陸の将来の発展にとって最も重要な推進力の一つは人的資本です。2050年までにアフリカの人口は約25億人に達し、世界の人口の4分の1を占め、平均年齢は25歳になると予測されています。現在、この若年層の重要性はかつてないほど高まっており、「アジェンダ2063」の七つの希求の一つとして、若者の可能性を育み活用する必要性が挙げられています。持続可能な未来を共に創造するために、アフリカと日本の若者がこのプロセスに積極的に参加する必要性は、アフリカ開発会議(TICAD)の30周年を迎える節目に再認識され、2024年8月に開催されるTICAD閣僚会議で中心的に取り上げられる見込みです。
2019年、国際協力機構(JICA)は、日本の高等専門学校(KOSEN)の学生の高度な技術と柔軟な思考を活用してアフリカにおける開発課題の解決策を模索するハッカソン「KOSENオープンイノベーション(高専OI)」を開始し、今年度からは長岡技術科学大学が高専OIの実施連携先となりました。日本全国から高専生のチームに参加を呼びかけ、アフリカのパートナーとともに開発課題解決に知恵を絞ることにより、アフリカと日本の若者の共創のネットワークが生まれています。例えば長岡高専の学生チームは、ケニアのスタートアップ企業と協力し、廃棄物管理と家畜飼料の分配を効率的に行うプロトタイプの機械を開発しました。
また、国連開発計画(UNDP)は、若手イノベーターの育成と起業家としての支援を目指し、アフリカ全域のスタートアップエコシステム構築イニシアチブ「Timbuktoo(ティンブクトゥ)」の一環として、アフリカ各地の大学のイノベーションハブ、UniPod(ユニポッド)を開始しました。このUniPodはアフリカ13カ国に設立され、アフリカの若者の間で実現できかつ影響力のある起業活動を支援することを目的としています。具体的な支援例としては、マラウイのイノベーターによる医療機器の開発を支援することにより、持続的に維持化可能なマラウイの医療システム構築に寄与しています。UniPodイニシアチブの支援を通して、このようなイノベーションがアフリカ全体の産業振興と起業活動に変革を与えています。
アフリカの研究開発(R&D)への投資は世界平均の4分の1に過ぎないため、多くの優秀な研究者や革新者が資金やリソースを求めて、より豊富な機会がある海外に流出してしまいます。アフリカでは、この「頭脳流出」が将来的な社会経済的発展を妨げる大きな問題となっています。
これらの背景を踏まえ、また2025年8月に横浜で開催されるTICAD9も見据えて、JICAとUNDPは、日本とアフリカの研究、開発、製造やプロトタイプ開発のギャップを埋め、革新的なソリューションのための共創を加速させていきます。
アフリコンバース:
UNDPとJICAは、2020年6月からTICAD(アフリカ開発会議)とアフリカ開発をテーマにした対話型イベント「AFRI CONVERSE(アフリコンバース)」を共催しています。このイベントは、過去のTICADで取り上げられた開発課題のフォローアップと2025年に開催予定のTICAD 9に向けた議論を促進するためのものであり、国内外の多くの方々の参加が期待されています。
お問い合わせ:
JICA アフリカ部 計画・TICAD推進課 渡守麻衣 Tomori.Mai@jica.go.jp
長岡技術科学大学 技学研究院環境社会基盤系 助教 渡利高大 watari@vos.nagaokaut.ac.jp
UNDP アフリカ局 TICAD連携専門官 近藤千華 chika.kondoh@undp.org
scroll