「自動車整備関係技能実習生等責任ある受け入れパイロットプロジェクト報告会」を開催しました!

2021年6月28日

中部4県外国籍自動車整備士受け入れ企業 × JICA 連携の取り組みをご紹介!

パネルディスカッション

自動車整備分野の技能実習生/特定技能の受入れが拡大する中、海外から自動車整備を志し来日される外国人材が、早く日本に適応し、より良く技術を習得できるように、JICAでは企業と連携し、送り出し、受け入れ環境の整備や国内での共生に取組んでいます。
JICA中部では、「自動車整備関係技能実習生等責任ある受け入れパイロットプロジェクト」を実施し、実習生等の日本語能力が限られている来日初期に、現場での安全を守るために必要な安全衛生教材を日本語とクメール語(カンボジア)で作成しました。報告会では、その内容と成果について報告しました。また、送り出し、受入れ機関それぞれの取り組みを発表いただきました。

セミナー前半では、JICAにおける自動車整備分野でのこれまでの取り組みや今後検討している取り組みについて、パイロットプロジェクトの目的や本プロジェクトで作成した教材のご紹介をいたしました。

セミナー後半には、実際に技能実習生等の受入れに携わっていらっしゃる2名の登壇者から自社での取り組みについてご講演いただきました。送り出し機関、受け入れ企業それぞれの視点から、人材育成についての方針、技能実習生を受け入れる際の注意点や受入時に心がけていることなど、また、作成した教材を実際に使っていただいた感想もうかがうことができました。

最後に、パネルディスカッションを行いました。送り出し機関、監理団体、受入企業それぞれの立場から、教材のニーズや活用方法について、一緒に仕事をしていくうえで異文化・相互理解の観点から工夫されていることなどお話をお伺いしました。

セミナー後のアンケートでは、現場の具体的な話が聞けて参考になった、早速教材を活用してくださっているといった感想や、他の言語でも作成してほしいとのご意見もいただきました。

自動車整備安全衛生教材「誇り高く!日本で自動車整備に従事する上で大切なこと」の活用について

自動車整備安全衛生教材「誇り高く!日本で自動車整備に従事する上で大切なこと」(クメール語版)表紙

今回作成した教材は、現地語(クメール語と日本語の対訳)で作成したこと、実習現場で教わることの少ない自動車整備の意義や日本人と接する上での留意点等も網羅していることが特徴です。
教材が一つのコミュニケーションツールとなっているという企業様のお言葉がありましたが、日本語版、クメール語訳版、2言語併記版を作成しましたので、日本人の方にも何を勉強しているのか、また、外国人材受け入れにあたってどのような配慮が必要であるかについて、ご理解いただければ幸いです。
下記関連リンクより教材のダウンロードが可能ですので、是非本教材をご活用ください。

JICA中部では、引き続き外国人材を取り巻く環境整備や多文化共生に取り組んで参りますので、皆様からのご相談やアイデアをお待ちしております。