地元産木材の魅力を伝えたい~SDGs達成に向けて~

2022年8月10日

間伐材利用のルームキーホルダー

【画像】JICA中部は宿泊施設を併設しており、主に海外から来日する研修員が宿泊しています。開所12年が経ち、このたび居室の一部を改装し、カギに付けるキーボルダーも、愛知県産のヒノキの間伐材を使用したものに一新しました。

森林と日本

国土の約70%を森林が占める日本。多くの人が「山」と「森」が同義語と扱う日本。古来より木材は我々の最も身近な材料として各用途で利用されてきました。
この木材を供給する森の適切な管理は様々な分野で重要な働きを持っています。間伐もその一つ。森林の保水力の維持による治水効果、森林の雨水浄化による沿岸漁業への貢献、倒木や土砂崩れを防ぐ役割等がありますが、その適切な管理にはコストがかかります。間伐材を活用することで、少しではありますが森を管理する費用負担への貢献が出来ると考えます。

木材の素晴らしさ

木材製品の製造には他の材料に比べエネルギー消費が低いとされ、また製品利用後の段階においても燃料としての利用が可能ですし、そのままでも自然に戻ります。木材製品は「カーボンニュートラル」な製品だと言われています。
今回JICA中部が採用したキーホルダーはヒノキの柾目が美しい製品で、世界中からの来日する研修員がこのキーホルダーを手にしてその美しさを認識できるでしょうし、木材の利用のヒントを得る機会になるかもしれません。また木材特にヒノキの持つ「癒し」効果が、慣れない異国での生活を送る研修員に安らぎと温かみをもたらしてくれることでしょう。

SDGsのゴール達成に向けて

この様に間伐材の利用は17のSDGsの内8のゴール(Goal -6,7,8,9,12,13,14,15:各ゴールの詳細は下記リンクをご覧ください)の達成へ貢献できると考えます。今後もJICA中部そしてJICA全体で開発途上国と共にSDGsのゴール達成に向けて活動を続けます。