【施設訪問】岡山中学校-平和学習とJICA、気づきから次の行動へ-

2023年2月17日

JICA中国へ

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2022年10月28日(金)、岡山中学校3年生の皆さんが、1泊2日の広島での平和学習プログラムの一環としてJICA中国を訪問しました。午前中は広島市内で被爆者から戦争と平和について学び、午後からはここJICA中国で、現在の世界の状況、特に世界と自分たちとのつながり、その中にある不平等について、自ら実感し、次のステップにつなげてもらうため、ワークショップ「世界がもし100人の村だったら」(注1)を体験しました。

世界の現状を模擬体験

ワークショップでは、生徒に世界に暮らすそれぞれの大陸の住民として過ごしてもらい、教育の機会、貧富の格差、安全な水へのアクセス、ジェンダーなどについて、考えてもらいます。様々な現実がある事を知る中で、他の人よりたくさんの機会を与えられる生徒、自分には何の責任もないのに、少ない富しか受けられない生徒がそれぞれ疑問を感じます。「なぜ、私はこんなにも他の人とは違うのか?」「不平等だ」「豊かな人は見ているだけなの?」、生徒は様々な感情を抱き、今、現実の世界で起こっている不条理について納得のいかない時間を過ごすことになります。

体験を通して、周囲や他国を知ろうとする行動へ

その後、それぞれの体験を共有しながら、今感じた不平等や不公正が世界で実際に起こっている一面であることを伝えました。生徒は午前中の被爆者との話も思い浮かべながら、世界の現状や平和の意味について、感情を通してより考える機会を得ることができたようでした。また、岡山中学校はSDGsについても積極的に学んでおり、今回の学びを自分たちの日常や行動にどう結び付けていくか、そんな視点からの声も聴けたのが印象的でした。
JICA訪問も含めた1泊2日の平和学習プログラム。この機会を通じて得たことが、その後の生徒たちにとって、世界や地域のより良い現状に向けた行動につながってくれれば何よりです。
活発に参加、発言してくれた生徒の皆さん、ぜひ、次のステップに向けて頑張って下さい。ありがとうございました。

(注1)ワークショップ「世界がもし100人の村だったら」は、開発教育協会(DEAR)発行の教材です。詳細は関連リンクを参照してください。

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