【出前講座レポート】SDGs:私たちがつくる持続可能な世界とは?-山口県ひとづくり財団-

2022年3月31日

私たちにできることを考えよう!「住み続けられるまちづくり」

SDGsや世界と自分達のつながりについて、真剣に勉強!

グループでつくった自分達のまちをみんなで見て、気付いたことを共有!盛り上がりました~

SDGsの17の目標を意識しながら、まちの課題解決方法を一生懸命考えました。

みんなが住み続けられるように開発したまちを、最後は堂々と発表!

2021年10月30日、山口県ひとづくり財団主催である「子どもたちのまちづくりセミナー」にて、国際協力出前講座を実施しました。「私たちがつくる持続可能な世界—SDGsをナビにして—」と題して、対象の小学生に、SDGsや自分たちのくらしと世界のつながりについて知ってもらえるよう、講義と演習を行いました。

まず導入では、世界の現状や問題を共有しながら、SDGsの概要について話をしました。世界で極度の貧困の中で暮らす子どもの人数を知ると、子ども達は驚きの声を上げていました。SDGsの目標について理解を深めてもらった後は、グループに分かれて自己紹介でアイスブレイク。緊張をほぐしてもらったところで、いよいよメインとなる「まちづくり」について考えるグループでの演習にチャレンジです!
前半は、子ども達が町長になって、自分達が住みたいと思うような素敵なまちをつくってもらいました。各まち(グループ)で話し合いながら、模造紙にまちの地図を書き込んで、個性豊かな4つのまちが完成!自分達のまちにはない場所や施設がある、他のまちに興味津々です。しかしここで、実は4つのまちは繋がっていることが明かされます。それが意味することは、自分達には良いまちづくりだったとしても、環境などで隣のまちには悪い影響を与えてしまっている事実があること。う~ん、…それって、SDGsの「みんなにとって住み続けられる」まちではないよね?というのが、後半のテーマです。

では、「みんなが住み続けられるまち」を目指し、グループでつくったまちをよりよいまちにするには、どうすればいいか。子ども達へのヒントとして、実際に、山口県内の企業や地域団体の地域課題への取組をSDGsの目標と共に紹介すると、子ども達も何やらアイデアが浮かんだ様子。自分達のまちの問題に対する解決案がどんどん出てきました!「工場の排水が隣まちに流れないように、工場内できれいな水にできる設備を作ろう」「高齢者が通いやすいように病院はもう1つあった方がいいよ」など、想像力を働かせて、誰にとっても住みやすいまちづくりを考えることができました。前半より自発的にアイデアを出し、自分の意見をメンバーに伝えあえることができている成長を嬉しく感じつつ、そんな子ども達の表情は生き生きと輝いていました!

参加した小学生からは、「今まで知らなかったことがわかった」、「グループワークが楽しかった」という声が上がり、楽しく学びながら関心を持って参加してもらえたようでした。限られた時間の中、初対面でのグループでの演習は緊張もあったかとは思いますが、自分で考え、グループで話し合い、役割分担をし、協力して真剣に取り組む姿に、将来を担う地域の子ども達の頼もしさを覚えました。
SDGs達成に向けては、一人ひとりが考えて行動し、何よりみんなで協力して取り組むこと(目標17)が重要です。参加者のみなさんには、その重要な第一歩を踏み出してもらえたのではないでしょうか。

(山口県JICAデスク 小川真奈)