【栄養サミット2021連動企画】JICA中国の取り組みのご紹介

2021年12月6日

オリンピック・パラリンピックの開催に合わせて実施される「栄養サミット」では、各国政府、国際機関、企業、市民団体などのリーダーが、食・健康・繁栄をテーマに世界の人々の栄養改善について幅広く議論し、今後の行動の方向性について共通認識を深めます。「東京栄養サミット2021」が2021年12月7日~8日に開催されることに関連し、JICA中国の「食」に関する様々な取り組みをご紹介します。

【その1】毎日の暮らしにかかせない「食」。SDGsの視点から改めて「食」を捉えなおしてみる

12/4に岡山未来デザイン~「食」にまつわるSDGs~をオンライン実施しました。
孤食でも共食でもない「縁食」を提言された京都大学の藤原先生とJICA中国市民参加協力課長の澁谷による対談では、私たちの生活に欠かせない「食」について、基本的なのにどこか新しい視点で考えるお話がありました。その後、大紀産業株式会社の安原社長によるグローカルな取り組み、こども食堂の枠組みを基本にしつつ、一歩先をみつめたこどもの居場所づくりに取り組む紀さんのお話などを聞き、「食」について考えることができました。
藤原先生と澁谷の対談動画を年明けまでの期間限定で公開します。フードロスやこども食堂だけではなく、「食と人間」についての普遍的な問題意識・論点についてのSDGsの観点からの議論は、日頃考える「食」とはちょっと違った視点で、目から鱗のおもしろいお話が盛りだくさん! 参加者からも時間が足りない!と大好評だった対談をこの機会に是非ご覧ください。

【その2】岡山発のたまねぎ乾燥技術を使ったスーダンでの生計向上の取り組み

岡山県で、創業70年を超える乾燥機専業メーカーの大紀産業株式会社は、「食品乾燥機」の分野では国内トップシェアを誇ります。その大紀産業株式会社は、JICAの中小企業海外展開支援事業を活用し、スーダンで玉ねぎの付加価値向上のため電気式乾燥機の普及に取り組んでいます。

【その3】(ちょっと休憩)海外協力隊員の思い出の味をおにぎりにアレンジ

JICA海外協力隊OBの中国5県の国際協力推進員がそれぞれの思い出の味(ジャマイカ、ガーナ、ホンジュラス、ケニア)を、元パティシエで、ジャマイカの家政・生活改善隊員としても活躍した、岡山県JICAデスクの北脇推進員が日本人に身近なおむすびにアレンジしました。ちょっと異国の風薫るおにぎりを、是非お楽しみください。

【その4】ホンジュラスで家庭菜園の取り組みから栄養改善を目指します

「世界食糧デー」の2021年10月16日に、中国5県のJICAデスクによる第3回「グローカルヒーローへ突撃!」を「食」をテーマに実施。「食」に関する取り組みを行う講師2名のお話を伺いました。

AMDA-MINDSの田中さんのお話では、AMDA-MINDSがホンジュラスやマダガスカルで取り組む栄養改善や環境保全に関するプロジェクトのお話を、ひとり親の家庭応援をされている徳重さんには、フードバンクの活動についてのお話をして頂きました。世界で、日本で発生している「食」の不均衡。「8億人が飢餓状態にある」一方、「20億人が肥満である」ことが同時に課題となっています。改めて、私たち一人ひとりに出来ることは何だろうかと考えさせられますが、大きなことに思える国際協力も、家庭菜園のような、こんな小さなところから、出来るのですね。

【その5】JICAの「食」にまつわる様々な協力がわかる出版物のバックナンバーをご紹介

JICAの「食」にまつわる様々な協力がわかる出版物のバックナンバーをご紹介します。