【世界を旅する千ちゃん】エジプト人研修員マルヤムさんとの対談を終えて

2021年12月16日

今回千ちゃんが対談をした、長期研修員のマルヤムさんは、JICAの研修員受入事業で広島大学の修士号を取得するためエジプトから来日した研修員です。
研修事業とマルヤムさんが所属するプログラムについて、千ちゃんのマルヤムさんとのオンライン対談を終えての感想と一緒にご紹介します。

国づくりを担うリーダーを日本に招いて技術やノウハウを伝える研修員受入事業

エジプト出身の長期研修員
マルヤムさん

JICAでは、毎年およそ150か国から1万人を超える開発途上国の技術者や行政官などを「研修員」として受入れています。

研修員は、国づくりに必要な技術や知識を習得し、また、日本で生活することを通して、日本の伝統・文化に対する理解を深めて帰国し、それぞれの国の発展に貢献することが期待されています。

研修員の受入には、来日型と遠隔型、短期と長期があります。コロナ感染症の影響で、短期に関しては、来日型の研修は実施が難しいため、当センターでは全て遠隔で行っていますが、日本の大学で修士号・博士号を取得する長期研修は、来日後2週間のホテル待機を設け、オンライン授業を併用しながら安心安全な来日型のプログラムの実施を実現しています。

エジプト出身のマルヤムさんは、この秋来日を果たした長期研修員のうちの一人です。広島大学で今後2年間大学院生として勉学に励みます。

ABEイニシアティブプログラムとは

長期研修には様々なプログラムがありますが、マルヤムさんは、「ABEイニシアティブ」(African Business Education for Youth)で来日しました。本プログラムは、アフリカの産業人材育成と日本企業のアフリカビジネスを現地でサポートする水先案内人の育成を目的としており、アフリカの若者を日本に招き、日本の大学での修士号取得と、日本企業でのインターン実施の機会を提供します。

JICA中国のABEイニシアティブでは、現在、広島大学4名・島根大学2名・岡山大学1名・山口大学1名・鳥取大学1名の10名が各大学に在籍しています。研修修了後に日本の企業に就職する研修員も毎年数名います。

対談を終えて、千ちゃんの感想

JICA中国で借りたエジプトの衣装
「ガラベーヤ」を着た千ちゃん
あれ?クレオパトラに似ている!?

ラクダ
<マルヤムさんからのエジプト写真提供>

アエーシを運ぶ男性
<マルヤムさんからのエジプト写真提供>

マルヤムさんとお話をするまでは、エジプトは遠い異国と感じていたけど、マルヤムさんの「日本とエジプトは昔から繋がっている」という言葉がとても印象的で一気に親近感が湧きました。マルヤムさんのように日本の文化や言葉を好きになって、日本に留学してみたい、日本で働いてみたいと思ってくれる方が増えるよう、私たち日本人はもっと日本の魅力を世界に発信していかないといけないし、そのためには日本の事をよく学び、文化や伝統を守り、歴史を大事にしつつ、成長していく必要があると感じました。また、視野を広げるためにマルヤムさんが人との出会いを大事にしているように、コロナ禍で対面が制限されてはいるけど、オンラインを活用してたくさんの人と交流していきたいです!